力と所有の増強にひたすら努め、万物の支配者、実に神たらんとする野心の塊である自我の対極にあるのは、心の貧しさである。


己れの力は神から与えられたもの、己れの所有物は神から与えられたもの、己れの存在自体が神から与えられたもの。神こそはあらやる善き賜物の本源であり、一切の栄誉は神にのみ帰されるべきであること。それを悟っている者が、心の貧しい者である。


父なる神から一切を受け、一切を帰したイエスこそが、まさに心の貧しい者であったのだ。山上の説教は、イエスの自己告白である。彼に倣う者に、この世の幸福は約束されていないが、神からの祝福は必ず与えられる。


霊の賜物を誇るな。奇跡的体験を誇るな。聖書知識を誇るな。教会の大きさを誇るな。貧しき時も富める時も主に感謝せよ。健やかなる日も病める日も主を賛美せよ。あなたはそのためにクリスチャンとなるべく選ばれたのだから。