今のシンガポールならではの就労環境の厳しさとは

 

今回は若いうちに長期的な海外移住をする厳しさを知るメリットについてあえて触れていきます。

 

前提として私はシンガポールに移住してから約3年ほど経っていています。ただ(周りの同年代の友人も含めて)今のシンガポールでよくある問題はなかなか行きたい業界やポジションの仕事と就労ビザを手に入れられない状況です。

 

結論海外移住は思っていたよりもそう簡単にいかないということですね、、

 

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まずなぜ厳しくなっているかは今シンガポールでは就労ビザ取得のための最低給与水準が大きく高まっているからです。

 

シンガポールでは2020年から22年の間でも複数回就労ビザ(EP)の基準が上がって、現在(2023年2月)の最低月額給与はS$5,000。

              シンガポール就労ビザ|GPC

 

 

上記の影響で外国人向けの求人はマネージャー職が多くなり、そういった実務経験があまり若い層にとってはけっこう厳しい環境になっています。

 

下記にこちらの傾向について詳しく記載しましたのでご覧ください~

 

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しかし海外でも特に敷居が高めのシンガポールでそういった厳しい現状が分かって、個人的には良かったことも実は多かったです。なので今回はその点について深堀して重要なポイントを共有していきます。

 

ただ多くの方にとってこちらの現実をプラスと捉えてはいないのは承知の上です。しかし個人的には冷静に考えて「長い視野で見た場合は厳しさを知ることがプラスに働くのでは」、と考えたのでなぜそれが言えるかも説明します。


 

要因1 先に海外で(すでに海外で活躍されている方など)人的ネットワークを作れる

 

こちらは今新卒でいきなり海外で就職するか、日本を選択するか悩まれている方に特に読んでいただきたい内容です。

 

実際に私もシンガポールに来たらからこそ、異なる職業や立ち位置(投資家やビジネスオーナーも含め)の方との関わりをとある日本人コミュニティを経由して作れました。

 

またシンガポールには専門性の高い職業や起業家なども多いため、そういった意味では良い人的ネットワークを作る場所としては最適です。

 

また先に海外に移住して人的ネットワークを作ってしまえば、一度日本に帰ったとしても必要なときにコンタクトは取れる環境は持てることがメリットです。

 

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またそういった方々が普段どのような働き方やお金の稼ぎ方をしているかも知るきっかけになるので、そういった関わりからもヒントは多いはずです。

 

以前の記事で上記に関する日本人の(ビジネス寄り)コミュニティを紹介しましたので興味があればぜひ!

 

 

 

しかし私が3年前の大学卒業後に日本かシンガポールに就職するか悩んでいるとある日本の就活エージェントの方に話を聞いたとき下記をおっしゃっていました。

 

「まず日本で3年くらい働かないと日本のビジネスマナーが分からなくなるのでいきなり海外就職はおすすめしないです」

 

 

 

これは一理ありますが、別に海外で働いて日本と関わる仕事であればそこでも最低限の日本のビジネスマナーは理解できます。

 

個人的にもっと重要なことは、まず個人の興味関心がある場所や文化で働いた方が結果的にモチベーションにもなるので一度その点は立ち返ってみると良いでしょう。
 

 

要因2 選択肢の幅が広がる

 

若いうちに海外での自身の実力の通じなさを理解しておけば、また必要なスキルセットを準備して海外で挑戦するという選択肢も持つことができます。もちろんそのまま日本に帰国してやりたいことを見つけて、日本に住み続けるのもありです。

 

また次の場所を選択するときには一度海外で働いていたというチャレンジ精神も含めて評価してくれる企業や国を見つけることで、自身の有利な流れに持っていきやすいでしょう。

 

形は多様化するにせよ、ポイントは上記を経験することで今後の選択肢が広がりやすいということです。

 

 

始めに日本で数年働いてから海外を目指すのとの主な違いは、少なかれ自分の体験上どういったところが今回足りなくて、そのために何をすればいいかが見えやすいというところです。

 

また注意すべきはそういった現状を見えていない状態で、闇雲に「海外のための準備期間」と自分に言い聞かせて日本で働いてしまうことです。こちらは具体的にどんな仕事を海外でしたくて、今その準備をしているといった場合は例外です。

 

こちらは海外でしたいこともなくて何となく今日本で働いて準備している、といった場合が赤信号です。つまり海外で働くことがゴールとなっている可能性が高いからです。

 

 

 

正直私も初の海外就職はシンガポールで働いてみたい、という気持ちが先行して現地に行ってやりたいことを探した部分はありました。そして現地で少しずつ興味のある分野が見つかって今に至った経緯があります。

 

なのでとりあえず海外で働いてみたい、と思っている方こそ先に海外で働いて見るという選択肢を若いうちに持った方がいい面もあります。

 

 

 

要因3 現地での働き方の多様性が見えてくる

前提として東南アジアで見たときもシンガポール、マレーシアやタイでのそれぞれの国民性があって働き方があります。シンガポールであると勤勉、自身のキャリアのためなら転職には能動的、あまり残業という文化はないといったことが挙げられます。

 

それなので海外に行ったからこそ多様な国の方における働き方や仕事への重要度の違いなどの理解にも繋がり、国際的な視野も広がりやすいでしょう。

 

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またシンガポールには上記で紹介したように起業家や投資家も一定数いらっしゃるので、そういったマス層ではない方の働き方や暮らしぶりも知るきっかけにもなりました。

 

特に個人的に投資への興味が高いので例として挙げましたが、今のご自身の働き方が理想でないと思われているなら、その理想の形に近い方が多く住まれている地域で働いてみるのも面白いかもしれません。

 

 

まとめ

若いうちに海外移住の厳しさを体験すること、というテーマでそれにまつわる複数のメリットについて触れてみました。前提としてコロナ渦で変化のスピードが早まって、東南アジアの国々のビザ(就労ビザや永住権)も要件の変更が多くなり難しくなっている傾向にあります。

 

以前のブログでも書きましたが、なので今はよりその時のフェーズにそってどこにいって何をするか、が重要になり試されるようになっていると思います。

 

またよくありがちな誤解は英語力さえあれば海外で永住したり、ずっと仕事には困らないというものです。ただ今の私の理解は英語は1つのスキルセットであって、もしスキルセットが本当に英語しかない場合は海外でずっと生き残っていくのは厳しいということです。

 

なのでこれから海外に行かれたい方は、今回の内容においてこれからのプランを立ててるのに少しでもお役立ちできれば嬉しいです!