日曜日の午後 34 | 青いたんぽぽ

青いたんぽぽ

ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←

 

 

 

「で、どうするの?」

 

あれからすぐに相葉くんから離れて自分のデスクに戻り、なんとか最後まで業務をこなして、逃げるように智くんのとこに行った

何かを察知してくれた智くんは、笑顔で自分の部屋にオレを連れてきてくれた

夕食の準備をしてくれている間に、ニノも来てくれて、2人にお見合いのことを話した

 

「どうするって…」

 

ソファに座り、クッションを抱きながら顔を埋めていると、隣に座っているニノに優しく頭を撫でられる

 

「断るの?」

「出来ないよ。だって…」

「上司だからって、そんなことまで聞く必要ないと思うけど?」

「そうなんだけどさ」

 

 

「翔くんの悩みは、それじゃないんだろ?」

 

智くんはテーブルに料理を並べて終えて、オレにビールを渡す

 

「翔くんは、お見合いの方はダメだと思えば、断るよね。そういうとこ、はっきりしてるし」

「相葉さんか」

 

ニノはくすりと笑ってオレの顔を覗き込んだ

 

「う~~」

「可愛い」

「可愛くなんかない!」

 

オレは智くんから受け取ったビールを開けて、ぐびっと飲む

 

「ホント、翔くんは分かりやすい」

「そんなことない」

「分かりやすいよ」

 

ニノは笑いながら、オレの頭を撫でる

 

「もぉ!」

「分かった分かった」

 

智くんはオレの隣に座ると、オレからビールを取り、それを飲んだ

 

「相葉ちゃんはなんて言ったの?」

「え?」

「お見合い話、相葉ちゃんは知ってんだろ?」

「うん」

「で?」

「断ってくれって」

「だろうね」

「それで……俺を好きになってくださいって」

「返事は?」

「へっ返事なんて…」

「翔くんは、相葉ちゃんのことどう思ってんの?」

「どうって…いい人だと思うよ。イケメンだし、料理は上手いし、優しいし。オレのこと、ホントに好きなんだなって思う…けどね」

「うん」

 

 

オレはふぅと息を吐いて、ずっと考えないようにしていたことを話すことにした