日曜日の午後 33 | 青いたんぽぽ

青いたんぽぽ

ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←

 

 

 

「お見合いですか?」

 

 

目が合った瞬間、相葉くんがオレに近づき、そのまま腕を掴まれて喫煙室に連れて行かれた

そこで今、長野さんと話したことを言えば、ショックを受けた顔をして言われた

 

「まぁ…世間一般ではそういうことになるかな」

「なんですか、それ」

「だっだってさ、上司に言われて断れるわけないだろ」

「断ればいいじゃないですか」

「断ればって…一応、取引相手だし。それに、嫌なら付き合わなくて…」

 

なんで、オレがこんなに相葉くんに言い訳みたいなこと言ってんの?

 

けど、相葉くんがあまりにもショックを受けたような顔してて

なんかものすごくオレが悪いような気がしてきて

 

「会うだけって…」

「そんなの嘘に決まってるじゃないですか。もぉ…櫻井さん」

「何?」

「なんで、櫻井さんにその話を持ってきたか分かってます?」

「え?ああ、先方が長野さんに誰かって…」

 

相葉くんは、大きなため息をついて

 

「そんなわけないでしょ。相手先の娘さんは、櫻井さんのことが好きなんです」

「はぁ?!」

「俺、前に長野さんと島田商事の専務を接待したことがあって。その時に、向こうが櫻井さんのこと聞いてきたんですよ。あの時、言っとけばよかった」

「何を?」

 

「俺と付き合ってますって」

 

「はぁああ?!お前は、バカか!いつ、オレと相葉くんが付き合ったんだよ!」

「そんなのこれからでも遅くないじゃないですか。あんなことしたじゃないですか」

 

相葉くんににっこり笑って言われて、顔が真っ赤になる

 

「ばっ…」

 

そんなオレを相葉くんは抱きしめて

 

「お見合い話、断ってください」

「だから…」

 

「櫻井さんが他の人のものになるの嫌なんです。だから、俺のことを好きになってください」

 

相葉くんは真剣な顔でそういうと、オレを少し離してキスをした