日曜日の午後 26 | 青いたんぽぽ

青いたんぽぽ

ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←

 
 
 


 
 
「櫻井さんが作ったのは美味しいね」
 
 
笑顔でオレの前に座って、結局殆ど相葉くんが作ったパスタを食べてる
 
 
「オレ、何もしないけどな」
 
 
そう言いながら、多めにフォークにパスタを巻き付けて口の中に入れる
 
 
「ソースは櫻井さんが作ったでしょ」
 
「ほぉーらえど」
 
「ふふふ」
 
 
なんかちょー幸せそうに微笑んでる…
 
なんでそんな顔してるのか、分かんない
 
とりあえず、口の中に入れたパスタをもぐもぐしてると
 
 
「リスみたいですね」
 
「ん?」
 
 
突然訳のわかんないことを言われて、小首をかしげて相葉くんを見る
 
 
「ずっと思ってたんですけど、櫻井さんっていつもここんとこ、ぷっくりと膨らませて食べるじゃないですか」
 
 
相葉くんは、自分の頬を指しながら言う
 
 
「バカにしてんの?」
 
「そんなことないですよ。可愛いって思ってるんです」
 
「ほらやっぱ…」
 
 
反論しようと思った瞬間、さっきのことを思い出す
 
 
 
 櫻井さん、ホントに可愛い
 
 
深いキスをされ、そう囁かれたことを
 
パスタの油で光る唇に目が行き
 
 
あの唇で…
 
 
そう思ったら、かぁっと顔が紅くなる
 
 
やべぇ、オレ…
 
 
もし
 
もし、相葉くんに
 
相葉くんの唇で身体に触れられたら、オレは…
 
 
そう思ったら、今度は身体が熱くなった
 
 
違う!オレ、男!!
 
 
「櫻井さん」
 
いつの間にか俯いていた顔を声を掛けられて上げれば、相葉くんは綺麗に笑って
 
 
「このまま、櫻井さんを食べてしまいたいな」
 
 
相葉くんはそう言って、オレの頬に手を当てた