日曜日の午後 24 | 青いたんぽぽ

青いたんぽぽ

ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←






前に言われたよな?


教えてあげるね



そう言われたはずなのに、結局何も聞けてなくて

でももし


彼女居ますよ 


なんて言われたら、オレはどんな反応をするんだろう

別に居てもいいじゃないか

何も変わらないだろう

そう思い込もうとしている自分のことが分からない

オレは一体、何が知りたいんだ?




「綺麗じゃないですか」


オレの部屋に入って、ぐるりと見渡してオレをにこりと笑ってオレを見る

そーとー片付いてない部屋をそーとー頑張って片付けた

……寝室のクローゼットは開けられないけど


「あんま、見るなよ」

「いいじゃないですか」

「よくねぇーよ」


オレは笑顔の相葉くんにソファに座るように促して、キッチンに入る


「相葉くんみたいな料理は出来ないけどさ」


そう言いながら、コンロに火を点ける

ネットで料理のレシピを調べて

下ごしらえは、昨日の夜から始めてた

ほぼ徹夜状態なんだけど、相葉くんに美味しいって言ってもらいたくてなんとか頑張った


「え?櫻井さん?」

「何?」

「料理出来るでしたっけ?」


確かに、相葉くんが驚くのも無理はない

この前のあんな姿を見れば、誰だってそう言うよ


「大丈夫だって。こんくらい出来るから」


なんて強がってみせるけど、内心はすげードキドキしてる

そんなドキドキを知られたくなくて、相葉くんに背を向ける

冷蔵庫から、冷えたビールを取り出しながら


「これでも…」


渡そうとした時、後ろから相葉くんに抱きしめられた


「え…」

「ワザとなんですか?」

「な…にが?」


言葉と行動

両方の意味なんだけど


聞きたかったのに、相葉くんからの答えは言葉として返ってこなかった