しょーちゃんがおかしい
たまたま朝練が無くて、一緒に学校に行こうと思って迎えに行ったのに、もう出て行った後
今日はしょーちゃんも無いはずなのになぁと不思議に思いながら教室に入れば、先に居たしょーちゃんが俺を見つけた途端に教室から飛び出していった
え?俺、なんかした?
追いかけようと思ったけどすぐに戻ってきたと思ったら、まったくこっちも見ずにニノと話すし
俺も一緒に居たいから隣に座れば、コントか?と思うほど横を向く
「しょーちゃん?」
誰から見ても不自然な動きをするから、心配になって肩に手を置きながら
「どうしたの?」
「べっ別に!」
珍しく声を裏返しながら言うんだけど、こっちを全然見ようとしない
嫌われてはいない
それは分かる
だって、耳が真っ赤なんだもん
ものすごく照れてる感じは伝わっているけど、なんで照れるのか?
え?もしかして、俺のこと好きすぎて?
なんて思うとかなり嬉しい
しょーちゃん、可愛すぎるんですけど♪
「相葉さん、顔」
「え?」
「気持ち悪っ」
「酷くない?ねぇ、しょーちゃんもそう思うでしょ?」
「そっそうだね」
そう言いながらも、まだこっちを見ようともしない
「ねぇ、しょーちゃん」
「何?」
「俺、なんかした?」
あまりにも不自然すぎるほどこっちを見ないから、だんだんと心配になってくる
「もしさ、俺がしょーちゃんに何かしたらならそれはごめんね。俺、無意識にしょーちゃんを怒らせるようなことしてたなら…」
「…違う」
「え?」
「違うのっ!」
耳と同じくらい真っ赤な顔をしたしょーちゃんがやっとこっちを見てくれた
「しょーちゃん?」
「ち…違うの。相葉くんは全然悪くないの」
「じゃぁ?」
「い…今は言えない」
「何?ホントは…」
「だから、違うの!」
「しょーちゃん?」
「今日、部活が終わったらうちに来てくれる?そしたら、全部話すから」
しょーちゃんはそう言って、下を向いた