キミはママ 2 | 青いたんぽぽ

青いたんぽぽ

ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←

 

 

 

メレンゲのしょーさんが可愛くて仕方ない

 

しかも、鳴海校長が楽しみで仕方ない

 

 

 

 

 

 

今回は、ちょっと重たいかも(;・∀・)

でも、書きたかったエピなので良かったら

お付き合いいただけるとありがたいです

 

 

 

 

 

 

 

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

 

 

 

 

 

 

 

普段はこんなとこで、キミを抱くことはしないんだ

でもね、そうでもしないとキミは俺に何も話してはくれないから

 

「ごめんね」

「…ううん」

 

額に張り付いている前髪を指で掬って、キスを落とす

 

「空、起きなくてよかったね」

「相葉くんが声を隠してくれたから大丈夫」

 

キミは俺に微笑むと俺の首に腕を回す

 

「ごめん」

「うん」

 

 

 

キミの様子が少し前からおかしいと思ってたんだ

けど、キミはやっぱり独りで抱え込もうとするから

俺からアクションを起こさないと聞けない

 

 

 

「何があったの?」

 

優しくキミの髪を撫でながらそう聞けば、キミは小さく息を吸い込んで吐いた

 

「まだ、話せない感じ?」

「ううん。ごめんね、相葉くん」

「しょーちゃんは俺に謝るようなことしてないでしょ」

「…うん。でも、そんな感じになるかも」

「え?」

 

キミは話す決意をしたのか、俺から離れてベットの下に落ちてるシャツを羽織ると、空のベットのところに立ち、眠っている空の髪を撫でた

 

「しょーちゃん?」

 

声を掛け、俺もキミを後ろから抱きしめた

 

「相葉くん」

「ん?」

 

 

「父さんが、こっちに来るんだ」

 

 

キミのお父さんとキミが、あまりうまくいってないのは聞いていた

 

キミのお父さんは、いくつも会社を経営してる社長

この世界に入るのも大反対だった

櫻井家の長男として、跡取りになることを小さなころから言われ続けて

高校卒業までという条件で許してもらった

それが、その約束の途中でデビューが決まり、このまま辞めるわけにいかないとなんとか説得をして、今に至るんだけど

 

そろそろ、本気で考えろ

 

そう、最近は強く言われてるらしい

 

 

「そうなんだ」

 

キミは振り返り、俺の方をまっすぐ見つめた

 

「うん。仕事で海外から戻ってくるらしいんだけど、母さんからオレらのこと、空のことを聞いて相当怒ってたらしいんだ。だから一度家に帰ってこいって。でもね、相葉くん。オレはいくら怒鳴られても反対されても今の仕事を辞める気もないし、相葉くんと別れるつもりもない。空だって、手放す気はないんだ。やっと、相葉くんと空と幸せな家族になれたのに、壊されたくない。だから、父さんときちんと話してくる。簡単には許してくれはしないだろうけど、それまで空とここで待っててくれないか?」

 

「それは、俺が一緒に行かない方がいいの?俺としょーちゃんのことだよ?」

「ごめん。父さんと二人で話したいんだ。分かってくれるまで話をして、それから、相葉くんと空に会ってもらいたい」

 

キミの表情から、これ以上俺が何を言っても聞いてはもらえない

 

俺はキミをぎゅっと抱きしめると、キスをする

 

「もし一人で無理だと思ったら、俺を呼んで。すぐに行くからね」

「うん、ありがとう」

「無理しないでね、約束だよ」

「うん」

 

キミは微笑んで、俺にキスをした

 

 

 

 

 

 

 

次の日、キミはお父さんと話をするために家に帰っていき…

 

 

一週間経っても、帰ってこなかった……

 

 

 

 

 

つづく