キミはママ? 19 | 青いたんぽぽ

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最近、しょーさんの後ろに空がいるんじゃないかって思ってしまう

ああ、危ない危ないww

 

 

 

 

 

 

 

 

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

 

 

 

 

「た…」

 

一文字言って、キミは固まった

 

うん、わかるよ

さっきまで、俺もそうだったもん

 

早めに帰れたキミは、見るからに急いで来ました!みたい感じで

くつも揃えずに入ってきたみたいだから、玄関に俺ら以外の靴があったなんて気が付かなかったんだろう

リビングで空を抱っこしながら、ミルクをあげているかあちゃんを見て固まったまま

そんなキミの側に立ち

 

「おかえり」

「え?あっうん。ただいま」

 

言葉を出して、やっといろんなとこが動き出したのかもしれない

顔が赤くなったり青くなったり

手も上がったり下がったりと忙しい

キミは仕事ならアドリブに強いとこがあるけど、こういうことは弱い

俺もなんだけどw

 

「え?な…何?え?え?」

「しょーちゃん、落ち着いて」

「落ち着け…え?ええええ!!!!!」

 

慌てふためいてるキミは可愛いと思う

それをやっぱり同じことを思ってる俺のかあちゃん

くすくす笑いながら

 

「おかえりなさい、翔くん」

「え?はっはい!ただいま戻りました!」

 

なんて答えるから、俺もかあちゃんも大爆笑

つられて、空まで笑ってる

 

「翔くん、可愛いわね」

「だろ」

「きゃっきゃっ」

「空くんもそう思うの?」

「あー」

「そう」

 

1人この状況が分かってないキミだけが、3人を見つめてる

 

「翔くん、そんなとこに居ないでここに座ったら?」

 

かあちゃんは笑顔のまま、キミに言う

キミは俺の顔を見るから、にこりと笑ってキミの腰に手を回した

 

「どういうこと?」

「うん。バレた」

「え?」

「俺としょーちゃんが付き合ってて、空も一緒に暮らしてるって」

「はぁ?!」

「そういうことよ。はい、空くん御馳走様ね」

 

かあちゃんは、空から哺乳瓶を取るとテーブルの上に置き、空の背中を叩いてげっぷをさせる

さすが、子育て経験があるから手馴れてる

 

「2人も育てたんだから、このくらい当たり前よ。そうね、翔くんのとこは3人ね。洋子さんも久しぶりにこの感覚を味わいたいわね」

 

かあちゃんは優しい母親の顔になり、うちらを見つめる

 

「ホント、大きくなっちゃって。このくらいが一番可愛いかったわ」

「どういう意味だよ」

「手がかかるころが一番可愛いのよ。まぁ、雅紀はいつまで経っても手がかかるから、翔くんも大変よね」

「いえ、そんなことは。僕の方が相葉くんに頼りっきりで……あの」

「何?」

「お母さん、今、洋子さんっておっしゃいましたよね」

「お母さんだって。嬉しいわ、翔くんにそう呼ばれて」

「かあちゃん!」

「あっごめんなさいね。ええ、言ったわよ」

「間違ってたらすみません。その洋子さんって、もしかして…」

「ええ、翔くんのお母さんよ」

「え?!しょーちゃんのお母さんって、洋子さんていうの?」

「そこじゃねぇだろ!あっすみません」

「ふふふ」

「僕の母とお知り合いなんでしょうか?」

 

「ええ。あなたたちのことも知ってるわよ」

 

かあちゃんはさらりと爆弾発言をした

 

 

 

つづく