おめでとう! | 青いたんぽぽ

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ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←

 

 

 

 

 

 

いつも、ニヤニヤとさせていただいてる

 

まぁ~さんさまの素敵なイラスト

いつもツボって(*´艸`*)←な感じにさせていただいてます

 

 

カテキョの潤翔

 

 

このイラストのイメージで、松潤誕生記念話を書かせていただきました

汚さないようにしますが、なってしまったら申し訳ございません

まぁ~さんさま、ご許可いただきありがとうございました!

ちょっと変えちゃいましたが、こんな形で公開させていただきます(●‘∀‘●)ノ"

 

 

 

 

 

 

 

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚


 

 

 

 

 

 

夏休みが始まった頃、智兄が家に突然連れてきた

 

「こんにちは」
「ども」

 

初めて会った時の会話は、これだけだった

 

…というか、これしか話せなかった

 

俺に笑顔で挨拶をしてくれた彼は、とても綺麗だったから
男に綺麗というのは失礼な話かもしれないが、その言葉しか浮かばない

 

智兄の隣で微笑む彼に見惚れてた俺
それに気が付いた智兄は

 

「勝手に部屋に入ってくるなよ」

 

牽制の意味を持った笑顔で俺を見て、彼の腰に手を当てた

 

 

間違いなく、智兄は彼に惚れてる

 


兄弟って、好きな人の好みが似るんだな

その時は単純にそう思ったのだけど

 

彼、櫻井翔は、智兄のバイト先で一緒らしく
智兄の夏休みの課題で絵のモデルをお願いされたらしい
バイトの休みを利用して、ちょくちょくうちに来るようになり、俺とも話すようになった

きっと彼は俺のことなんて、智兄の弟くらいしか見てない
そんなこと分かっているけど、それでも俺は彼と居れる時間が幸せだった

 

 

夏休みも終わりも近づいたころ、リビングで毎年のごとく大量に残ってる宿題に手をつけていた

 

「結構あるね」

 

後ろから笑い声と一緒に声を掛けられて、驚いて振り向けば彼が立っていた

 

「あっうん…」
「夏休みの宿題ってさ、なんでする気になんないんだろうね」
「しょおくんもそうなの?」
「オレもさ、まだ残ってんだよね」

 

彼は苦笑いをしながら、俺の宿題を覗き込む

 

「あっ、これ間違ってる」
「え?どれ?」

 

綺麗な指で間違ってる問題を指す

 

「これはさ、この方式を使った方がいい」
「そうなの?」

 

成り行きといえ、彼に教えてもらう…いや、こうやって顔を近づけて話すなんて嬉しい
残ってる問題を一つずつ解いていった

 

それでも、多すぎる宿題
いくら好きな人が教えてくれてるとはいえ、疲れてきた

 

「ああーねぇ、休憩しない?」
「ふふふ。一気に進めすぎた?」
「うん」

 

頭を掻きながら、まだ手をつけてない教科書に手を伸ばす

 

「これも終わってねぇ…」
「じゃ、少し休憩してからする?」
「うん」

 

彼は俺を微笑みながら見る
その笑顔は本当に綺麗で可愛くて
教科書に伸ばした手を彼の頬に当てた

 

「何?」
「しょおくんてさ」
「うん」
「綺麗な顔してるよね」
「男に綺麗はないだろ」
「ううん。綺麗。だから、智兄もモデル頼んだんだろ」
「それは、違うんじゃない?」
「違うくないよ。智兄はさ、しょおくんを描きたいんだよ」
「え?それは…」

 

彼の言葉を遮るように、一瞬、彼の唇に自分の唇を当てる

 

「え?」

 

驚いてすぐに何をされたのかを理解した彼は手を唇に当てて顔を真っ赤にした

 

可愛いよね、ホント

 

「俺ね、今日、誕生日なの」

「う…うん」

「だから、好きな人からプレゼントをもらいたいんだよね」

 

俺は椅子から立ち上がると、まだ状況を理解できてない彼の顔を覗き込む

必然的に上目遣いになる彼

 

エロいわw

 

すっと頬に手を当ててもう一度、彼の唇に重ねる

 

「んっ…んんっ」

 

深く口付ければ、ぎゅっと目を瞑り、俺の腕を掴む

 

やべぇ、止まらねぇ

 

彼から甘い声が漏れ

 

「好きだよ」

 

耳元で囁けば、うっとりしたような顔で俺を見る

 

「しょおくんは?」

「え?」

「俺のこと、どう思ってんの?」

「どうって…」

「智兄とどっちが好き?」

「え?ええ?!」

 

急に我に返ったのか、俺を突き飛ばそうと肩に手をやるが彼の細い手首を掴んで阻止する

そしてそのまま、彼を抱きしめた

 

「智兄にも、同じことされたろ」

「なっ!」

「兄弟だもん、分かるよ。それにしょおくんって顔に出るから」

「そ…そうか?」

「うん。分かりやすいからね。でも、しょおくんの気持ちは分かんない。俺と智兄、どっちが好き?」

 

「…オレは、男だぞ」

「知ってるよ」

「お前たちはモテるんだから、オレなんかよりもっと可愛い子にこういうことしろよ」

「俺は、しょおくんが好きだから。しょおくんにしたいよ」

 

俺がそう言うと彼は真っ赤な顔で俯いた

つむじまで可愛いってどういうことだよ

なんて思いながら、髪に唇を落とす

 

「なんで、兄弟でこんなことするかな」

「しょおくんが可愛いからじゃない?」

「オレは可愛くなんてない」

「俺はそう思ってるけど?」

 

「はぁ…」

「何?」

 

彼はそっと俺から離れると、真っ赤な顔のまま

 

「ま…まだ、お前たちをそういう意味で好きかどうか分からない。けど、お前たちの気持ちは分かったから。これから、よく考える

 

でも、今日は…」

 

そう言うと彼はぎゅっと目を瞑り、俺の肩に手を当てると

 

ちゅ

 

と軽くキスをした

 

「た…誕生日なんだろ!今回だけだからな!」

 

何、この人…

 

呆然としている俺の前であたふたと帰り支度をしている彼

 

「きょ…今日はこれで帰る!智くんにまた今度にしてと伝えておいて!

じゃっじゃあな!」

 

逃げ足だけは早いのか、それだけ言って彼は部屋から出て行った

残された俺は、おかしくて笑う

 

よし。これからだよ、智兄

絶対、しょおくんに俺のことを好きにさせるから

 

 

そう決意をして、目の前にある残りの宿題に手をつけた

 

 

 

 

 

 

おわり

 

 

 

 

松潤、おめでとう!!