キミはママ? 8 | 青いたんぽぽ

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今回は、しょーさんサイド
 
 
 
…当日発表は、心臓に悪い(´∩ω∩`)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚
 
 
 
 
なんか、相葉くんの頼もしさに思わず頷いてしまったのだけど
 
「ただいま?おじゃまします?」
 
玄関で、胸に抱いてる空に聞く
 
「あー」
「だよな。どっちかな」
 
まだ言葉が通じない赤ちゃんに聞いても返ってくることはないんだけど
 
「とりあえずまだ、おじゃましますだな」
 
独り言のように呟いて、部屋の中に入った
 
 
当然の事ながら、家主がいない部屋
何度も訪れているから、何がどこにあるのかは把握済
ソファにタオルを敷き、空を寝かせる
 
「意外と重てぇーんだな、赤ちゃんって」
 
肩を回して空を見れば、あやしてるのと勘違いして空がキャッキャッって笑う
 
「遊んでんじゃないの」
 
オレもつられて笑いながら、空の側に座った
 
「なぁ、空。ホントにいいのかな…相葉くん、無理してないかな」
 
 
完全にオレに巻き込まれた感じで、パパって言ってくれてるけど
本当だったら、自分の子供が欲しいはずなのに
オレだって、女だったら産めるものなら相葉くんの子供を産んであげたいって思う
けど、そんなことは出来るはずもなく
どこをどう見ても男の身体
 
空を預けられたとき、正直どうしたらいいか全然頭が回らなくて
 
あなたの子です
 
って言われて、はいそうですか、なんて頷ける状態でもなく
でも、空の笑顔を見たら
 
理由はどうであれ、ちゃんと育ててあげよう
 
そう思えたから、1人でなんとかしようって
でも、相葉くんは
 
一緒に育てたい
 
どこの誰とも知らない子なのに
オレの子でもないのに
 
「なんで、あんなに一生懸命になってくれるんだろう」
 
好きな人が、いきなり子持ちになれば
普通なら引く
いやドン引きだよ
なのに、相葉くんはそんなこと一度だって言葉にも態度にも出さない
 
オレは空の頭を撫でながら
 
「空、すげーいい男がパパになってくれたな」
 
笑顔で言えば、空がにっこり笑った
 
「そっか。空も分かるか。でもな、オレも本当は空のパパなんだぞ」
「あー?」
 
今、初めて空の言葉が分かった
 
(ママでしょ?)
 
「オレは男なの!おっぱいなんて出ねぇーんだからな!」
「あーあー」
「くそー空まで!」
「あーあー」
「だから!…空、腹減ったの?」
「あー」
「分かったよ…今作ってくるから」
 
オレは立ち上がって、バックから哺乳瓶とミルクを取り出しキッチンに向かう
 
「やっぱり、オレがママか…」
 
呟きながら、ミルクを入れた哺乳瓶に温めのお湯を注ぎ
 
「なら、パパにもご飯作って待ってるか」
 
適温になったミルクを空に持っていき、抱っこをして空に飲ませる
ごくごく飲む空を見ながら
 
「相葉くんの好きな唐揚げでも作ってみるか…難易度高ぇーな。空、応援しろよ」
 
そう言うオレに、空はオレの服をぎゅっと握り、頑張れと応援してくれた
 
 
 
 
 
 
つづく