とりあえず 15 | 青いたんぽぽ

青いたんぽぽ

ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←


朝から幸せ♥

今日の終わりには、きっと楽屋にはまぁーくんがいて抱きしめてくれるよ♪←

さあー、祭りの始まりだ♬

 

 

 

 

 

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

 

 

 

 

自分の言葉には責任を持たなくてはいけない

 

そうは思っていたんだけど…

 

 

バスルームから出てくると、テーブルの上にはオムライスが置いてある。

 

「俺も入ってくるから、食べてて♪」

「え?あっ、うん」

 

出てきたら一緒に食べるもんだと思っていたんだけど、こいつはやけにウキウキしながらバスルームに向かうもんだから止めるもの悪いかと思って、タオルで頭をガシガシ拭きながら椅子に座る。

 

相変わらずだが、こいつの料理のスキルは上がっていく一方。

そしてオレは、まったくと言って上がる気配…いや、出来ないままだ。

 

「たまには、作ってやらなきゃな…」

 

そう思いながら、スプーンで掬いながら口に入れる。

 

「うまっ」

 

松潤もこいつも、なんでこんなこと出来るんだろう?

今度、松潤に習おうか

 

そんなことを思いながら、綺麗に完食し、食べ終わった皿をシンクに持っていけば、そこも綺麗に片付けられていて。

 

「魔法でも使えるんじゃねぇか?」

 

自分が料理をしようもんなら、見るに耐えられないほどの惨状。

よく、母さんに

 

どうしたら、こんなになるの?!

 

って、怒られたっけ…

 

「まずは、そこだな」

 

スポンジで皿を洗っていると、いつの間に隣でにやにやしながらこいつが立っていた。

 

「うわっ!」

「何?!」

「いつから居たんだよ?!」

「魔法がどうのってとこから」

 

全然気が付かなかった…

 

「居るなら言えよ」

「だってさー、なんかしょーちゃんがキッチンに立ってるの見たらさ、奥さんみたいだなーって」

「あほか。どこをどう見たら、そう見えんだよ」

「しょーちゃんは可愛いからさ」

 

会話が成り立つ気配がない…止めよう

 

オレはさっさと片付けて、こいつから離れようとしたら、ぐっと腕を掴まれる。

 

…そうするよな

 

こいつの行動パターンから、この状況は想定内。

そして、後ろからぎゅってされるのも

 

さっき、好きなだけしていいって言ったから、一応心の準備は出来ていたんだけど……

 

 

「おい」

「何?」

「その手はなんだ?」

 

後ろから抱きしめられ、肩に顎を乗せ、両手はオレの前に来ていたはず。

それが、右手がすぅーっと下がってきた。

思わずその手を掴む。

 

「さっき言ったじゃん」

 

耳元で囁かれて、身体がぴくりと跳ねる。

 

「な…何をだ」

 

好きなだけ抱いていいって

 

ああああああ!!

言ったな、確かにそんなことを言った。

けど!

 

「ちょちょっと待て!」

「何?

「何か勘違いしてないか?!」

「そのままの意味なんでしょ?」

「オレが言ったのは、抱きしめるってことだ!」

「そうだね。しょーちゃんはそういう意味かもしれないけど、俺はこっちの意味だと思ってるから」

「都合のいい解釈をするな!」

 

「しょーちゃん」

「なんだよ」

「俺に抱きしめられるのは嫌?」

「そ…でもない」

「俺にこうされるのは気持ち悪い?」

 

こいつの手がオレの身体をなぞる。

こいつ以外のやつにこんなことをされるのは、思うだけでもイヤだ。

 

オレは頭をふるふると振る。

こいつはふふと笑って軽くオレの耳朶を噛み。

 

「最後までしないから。ベット行こ」

 

 

流されてると思いつつ、オレは手を引かれるままこいつの後を着いていった。

 

 

 

つづく