おもいあまって | 青いたんぽぽ

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ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←

 
 
 
 
もーそーが激しい←
 
前に書いた小話に続いてるんですが、もう、別もんだとおもっていただいて結構です。
あの素晴らしい作品を傷つけただけだよーー
ホントに申し訳ありません。
 
 
 
 
なので、スルーして大丈夫大丈夫w
 
 
 
 
 
 
それでも、温かく見ていただける方のみ、どーぞ。。。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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機嫌が悪すぎる
 
シトシトと広大な庭園を濡らす雨を部屋から眺め、ティーカップを持つ相葉はやはり絵になる。
だが、その姿からは苛立ちのオーラを発して近寄りがたい。
 
相葉の機嫌の悪さの原因は自分にある。
 
「櫻井」
 
相葉は視線を変えずに、後ろに立つ櫻井に声を掛ける。
 
「はい」
 
呼ばれた櫻井は、すっと相葉の隣に立った。
 
「いつものと違うな」
 
相葉は椅子から立ち上がり、カップを櫻井に差し出した。
 
「はい。田沼様から、先日のお詫びと贈られてきましたので。お口に合いませんでしたでしょうか?」
「いつものに、淹れ直せ」
「かしこました」
 
櫻井は差し出されたカップを受け取ろうと手を出すと、相葉に反対の手で手首を掴まれた。
 
「どうかなされましたか?」
 
少し驚いたがそれを隠し、櫻井は相葉を見た。
 
「こんなもので、俺の怒りが治まると思ってんの?あいつは」
 
ああ、物凄く機嫌が悪い
 
「しょーちゃんは、隙がありすぎんの!」
 
相葉はカップをテーブルに置くと、櫻井の腕を引き自分の腕の中に入れ抱き締めた。
 
「相葉様」
「雅紀だろ」
 
櫻井の耳元で囁き、櫻井を少し離し、顔を覗き込む。
 
「誰が入って…」
「来ないよ。俺がしばらく誰もこの部屋に近寄るなと言ってあるから」
 
相葉はにやりと笑うと。
 
「口直し」
 
そう言って、櫻井に口付ける。
 
「んっ」
 
初めから激しく口付けられて、櫻井に抵抗するひまを与えず。
そのまま、近くのソファに押し倒される。
 
「やっ…」
 
抵抗らしい抵抗をさせてもらえず、両手を頭の上に押さえつけられ、器用にベルトを外すとスボンの中に手を入れられる。
 
「やめっ」
「俺じゃ嫌なの?」
「ちが」
 
あいつにどこまで、触れさせた?
 
 
 
先日、とあるパーティに相葉と同行した。
いつもながら、相葉の力を欲しがる輩が周りに集まる。
その中に力ではなく、あの容姿の相葉本人に興味を持ち、本人を欲しがる輩もいるのも知っている。
 
気安く、触るんじゃね
 
櫻井は顔には出さずに、相葉に付かず離れず、牽制を込めながら視線をそいつらに送っていたのだが。
 
「櫻井さんですよね?」
 
周りとは違う雰囲気を纏い、相葉に目もくれず、真っすぐ櫻井を見つめる男が櫻井に声を掛けた。
櫻井は、相葉から神経を逸らさず、目の前に立つ男に視線をやった。
 
「はい」
「やっぱり」
 
男は、優しく微笑むとそう言った。
 
「相葉家に仕える有能で美人な執事がいると、噂で聞きましてね。お会いできて光栄です」
「どこからそんなデマをお聞きになったのか存じませんが、私のようなものにお声を掛けていただきありがとうございます、田沼様」
 
田沼と呼ばれた男は、少し大げさに驚いて見せる。
 
うぜぇ
 
「私のことを知っているんですか?」
「田沼様のことを知らぬ方などいらっしゃいません」
 
櫻井はにこりと笑って答える。
とある業界トップと言われる田沼の名を知らぬものはいないが、本人が表立って出るようなことは無く。
顔を知っているのは、ほんの一握りしかいない。
 
「さすが、相葉様にお仕えしてあるだけのことはありますね」
「お褒めいただきありがとうございます」
 
櫻井は笑顔を保ったまま答える。
田沼は、櫻井のその笑顔に見惚れながら。
 
「今日は櫻井さんがここにいらっしゃると聞いて、ぜひ見ていただきたいものがありまして」
「私にですか?」
「ええ、ぜひ」
「失礼ですが、田沼様。私は、相葉の元を勝手に離れるわけにはいきません。ですので、もしそうであるのであれば、相葉も一緒にお願いしたいのですが」
 
櫻井は、この男が本能的に危ないと感じていた。
もし、自分が離れたときに相葉に何かあってはいけない。
側に居るのであれば、すぐに助けることが出来る。
何があろうと、相葉を傷つけるやつは許せないのだから。
 
田沼はふっと笑い。
 
「大丈夫ですよ。相葉様には、私どもの者を一人つけておきます。ほら、あそこにもうすでに」
 
田沼の指す方を見れば、相葉を囲む輪の外にガタイのいい男が立ち、こちらを見て頭を下げた。
 
「用意周到ですね」
「それはもう、櫻井さんとお話出来るのであれば、こんなことくらい簡単なことです」
 
櫻井は田沼の笑顔の裏に何か嫌なものを感じたが、こんな大勢の場所で何かを起こすようなバカな真似はしないだろうと思い、田沼の誘いに頷いた。
 
 
 
田沼に誘われ部屋に入ると、櫻井は壁に掛けられている絵画に目を奪われた。
 
蒼い月に照らされている満開の桜
 
「見事だ…」
 
思わず声が出た。
 
「見事ですよね。まだ無名の画家ですが、これから世界に名を馳せる画家になると思ってます」
「私もそう思います」
 
「この桜は、まるであなたのようだ」
 
田沼はそう言いながら、櫻井を後ろから抱きしめた。
 
「何をなさっているのでしょうか?」
 
櫻井は突然で驚いたが、すぐに冷静さを取り戻し抱きしめられている腕から抜け出そうとしたが、力が強すぎて抜け出すことが出来ない。
 
ざけんなっ!
 
そう口に出そうとしたが、この状況で人が来られては相葉に迷惑が掛かる。
 
くそっ
 
腕の中でもがいてる櫻井を可笑しそうに笑いながら田沼は。
 
「やっと、君を手に入れることが出来る」
「どういうことだ」
「君を見かけてから、ずっと君を手に入れることばかり考えてた。このくそつまらないパーティーに君が来ることを知って、わくわくしながら待ってたんだよ」
 
「だから、この絵を盗んだのか?」
 
櫻井の言葉に田沼の笑顔が消えた。
 
「知ってたのか?」
「ええ。この絵の持ち主から依頼を受けましたから。そのために、『このくそつまらないパーティー』に相葉と来たんですから」
 
櫻井は振り向きながら、にやりと笑う。
 
「でも、こんなつまらない理由で盗まれたのかと思うと腹立たしいですがね」
「つまらない?」
「ええ。こんな私のことくらいで…」
 
櫻井の言葉に田沼の顔つきが変わる。
 
「つまらないだと?俺は、君を手に入れるために」
 
田沼は、櫻井を抱きしめたまま、部屋に置かれているベットに押し倒した。
 
「君を手に入れるためなら、何でもするさ」
 
下から睨みつける櫻井の頬を、うっとりした顔しながら田沼は撫でる。
 
「綺麗だ…」
 
そう呟きながら、撫でる手を櫻井の着ているシャツのボタンに手を掛ける。
 
「やめろ」
「そう言われて、止めるやつがいると思うか?」
「ふざけるなっ」
「ふざけてはいないよ」
 
田沼の下から抜け出そうとするが、両手を頭の上に捉えられ両足の間に片足を入れられて、完全に身動きが取れなくなった。
 
「優しくするから」
 
田沼の唇が櫻井の首筋に触れる。
ぞわぁーっと全身に鳥肌が立つ。
 
嫌だ嫌だ嫌だ
気持ちが悪い気持ちが悪い気持ちが悪い
 
櫻井はぎゅっと目を瞑り。
 
「雅紀!」
 
 
 
そう叫んだ瞬間、バン!とドアが開く音がして、上に乗っていた重みが無くなったかと思うと、すぐに慣れ親しんだ香りと温もりに包まれた。
 
「もう、大丈夫だから」
 
耳元で囁かれた声に目を開くと、優しく微笑んでいる相葉がいた。
 
「俺がしょーちゃんを守るって言ったでしょ」
 
櫻井は安堵して相葉にしがみ付く。
 
「ごめん…ごめん」
「もう、頭は良いくせに力は弱いんだから」
「うるさい」
「しょーちゃんが居なくなって、ちょー焦ったんだから」
「ごめん」
「自分の魅力を自覚しろって何回言ったと思うんだけど?」
「そんなこと」
「分かってないなぁーだから、こうなったんでしょ?」
「でも!」
「何があっても、俺から離れちゃダメなんだからね」
 
相葉は項垂れてる櫻井の額にキスを落とすと、Jとリーダーに押さえつけられてる田沼に冷たく微笑みかける。
 
「うちの櫻井に手を出すなんて、いい度胸してますね」
「違う!俺は、そいつに」
「そいつ?俺のしょーちゃんを『そいつ』なんて言うなんて、あんた自分の立場が分かって言ってんだろうな?J、リーダー『そいつ』を好きにしていいよ。それから、ニノに連絡して、この絵画を回収して」
「わかった。あとはリーダーとこいつをどうするか決めるよ。あっ、リーダー船出して。魚のエサになるかな」
「こいつマズそうだから、ならないんじゃない?」
「それもそうかも」
 
相葉とJとリーダーは冷たいほどの笑いあうと、Jとリーダーは田沼を部屋から連れ出した。
 
相葉はそれを見送ると、櫻井に向き。
 
「しょーちゃん、立てる?」
 
櫻井が頷くと、相葉は櫻井を部屋から連れ出した。
 
 
 
それから数日間。
相葉は櫻井を側から離すことしない。
 
あれから、田沼がどうなったのか。
お詫びの品を送ってきたのだから、魚のエサにはならなかったのはわかった。
基本、争うごとを嫌う相葉だから、そんなに手荒なことはしないと思うのだが、櫻井が関わるとそれも分からない。
櫻井もそれを十分理解しているのだが。
 
あの日、帰ってから相葉は櫻井を優しく抱きしめるだけで何もしてこなかった。
櫻井を気遣ってのことなんだろうが、櫻井はそれはありがたかった。
目を瞑れば、あの時のことが忘れられない。
 
けれど、日を追うごとに相葉に触れてほしいと思っていたが、恥ずかしさと申し訳なさで言い出せずにいた。
相葉もそのことが分かっていたのだが、櫻井に触れられずにいたが、櫻井が淹れてくれた紅茶で自分の限界を感じた。
 
 
「あいつにどこまで、触れさせた?」
 
組み敷いている櫻井に相葉はそう聞くと、櫻井は。
 
「首筋」
「どうされたの?」
「キスされた」
 
櫻井がそう言うと、相葉はきつく首筋を吸う。そこに紅い跡が付く。
それをうっとりとした顔で見つめ、相葉は櫻井の唇に自分の唇を重ねる。
 
「しょーちゃんは俺のだから」
「当たり前だろ」
「もう、俺から離れちゃダメなんだからね」
「分かってる。だからさ、機嫌、いい加減直せよ」
「それは、しょーちゃん次第」
「一生懸命、頑張らせていただきます」
「覚悟してよ」
 
相葉は微笑むと、櫻井に深く口づけた。
 
 
 
おわり
 
 
 
 
 
補足
 
盗まれた絵画をみんなで調べてて、ニノが田沼の犯行だと割り出して、まぁーくんとしょーさんが田沼を接触するつもりだったんだけど、しょーちゃんが連れ出されちゃったから、松潤と智くんを呼び出して、部屋を割り出し、智くんに鍵を開けさせ、松潤に田沼を懲らしめてもらった。
 
…と、めっちゃここで説明させていただきました。。。。
補足がないと分からない、オレの文章力の無さ。。。
す…すまない。。。