素直になれなくて。29 | 青いたんぽぽ

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ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

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まぁーくん、ガンバった!←








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え?何?

一瞬、何が起こったのか分からなかった。
雅紀がオレを抱きしめ

しょーちゃんが好きだよ

って。
いや、そんなことはない。
だって、オレと雅紀は友達だから。
そう、友達。

「お…オレも好…きだよ?」

雅紀は、オレを抱きしめる力を弱めて、困ったような笑顔でオレを覗き込む。

「しょーちゃんの好きは、俺の好きと同じだよね?」

ほら、やっぱり。
友達って…

「友達としてじゃなく、一人の男として。櫻井翔として。こうやって抱きしめたり」

雅紀は、そう言ってから雅紀を見つめるオレの唇にキスをした。

え?何?え?え?

雅紀が言ってることと行動が理解出来なくて。
動けなくて。
でも、唇には雅紀の感触が残ってる。

「キスしたり」

雅紀はそう言うと、腕の中で動けないでいるオレの頭に手を添えて、ゆっくりとラグに押し倒す。
見上げるオレの目には、雅紀の顔をしか無くて。
見た事もない男の色気を出した雅紀がいる。

「ま…さ…」

喉が乾いて、声が上手く出ない。
そんなオレの頬に手を当て。

「こうやって、キス以上のこともしたい。そういう風にしょーちゃんのこと好きなんだ」

こういう風にって。

「お…オレ、男だよ?」
「今更」
「服を脱いでも、男の身体してるし」
「だから、今更でしょ。この間、見たし。そのちょっと前はもっとすごいことした」

は?ちょっと待て。
それって、どういうこと?!

慌てて起き上がろうとしたが、雅紀がオレの腕を掴み床に押し付けられるから、それが出来無い。

「雅紀!」

雅紀は、ごめんねって謝って。

「この間、寝たフリしてしょーちゃんのことイかせた」
「あ…れ…」
「しょーちゃんがあんまりにも可愛くて。抑えらんなくて。でも、最後まではしてないから」
「最後…って」


この体制がどういうことか、いくら鈍感なしょーさんでもわかるよね?



雅紀はそう言って笑い、そして顔を近づけた。




つづく