ガンバレ、雅紀!ヽ( ̄▽ ̄)ノ←
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ムリってなんだよ?
オレが言うまでって。
何をガマンしてたんだよ?
雅紀の腕の中から、雅紀を見上げれば。
「鈍感すぎるのもいい加減してよね」
苦しそうに笑う雅紀。
「どういう意味?」
「ここじゃ、目立ち過ぎるし。俺、間違いなくガマン出来ないから。俺の部屋行こ」
そう言われて、雅紀はオレを離すと手を掴んでフロアから連れ出した。
その時、フロアにいたみんなが温かい目で見てくれてたのはなんでだろう・・
無言のまま、雅紀の部屋に連れていかれ、部屋のラグに座る。
雅紀は、コーヒーを淹れてくれて、オレの前に置くと隣に座った。
「あのさ」
無言状態が続きそうで、何か話さなきゃって思って言ってはみたものの。
何を話していいか思いもつかず、その言葉が宙に浮いた。
…何か言えよっ!
雅紀は、緊張した面持ちオレを見る。
「あの…」
「しょーちゃんはさ」
雅紀は意を決したみたいオレの方を見た。
「う…うん」
「熱を出したでしょ」
「うん」
「あれ、なんで?」
え?それ言わなきゃなんない…よな…
「あ…あの時さ、男の子が川で落とし物を探してて。あぶねぇーなって思ったから一緒に探して」
「あったの?」
「うん。あった」
「何、探してたの?」
「ゆ…びわ」
「え?」
「その子さ、好きな子におもちゃのゆびわをあげようって思ってたらしくてさ。それ、落としちゃったから、可哀想だって思って」
「優しんだね、やっぱり」
「そうでもねぇーよ」
だって、その子の恋心をオレは諦めろって言った。
叶わないんだって。
「しょーちゃん?」
その時の自分がイヤで俯く。
「どうしたの?」
そんなオレを雅紀は優しく頭を撫でる。
「オレさ、その子に可哀想なことしたなって」
「なんで?探してあげたんでしょ?」
「うん。でもさ、その子に諦めろって言ったんだ」
「え?」
「その子の相手が男の子だって聞いて。それは無理だって。恋愛なんて自由なのにな。誰を好きかなんて、人にとやかく言われることないのに…」
なんで、オレ、こんなこと雅紀に話してんだろう。
雅紀に関係ないこと……
「え?!」
話してるオレを雅紀はいきなり、抱きしめた。
「まさ…き?」
「あのさ、しょーちゃん」
オレを抱きしめる力が強くなった。
俺は、しょーちゃんが好きだよ
つづく