あの日の約束。16 | 青いたんぽぽ

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俺達のソング 

相櫻ばぁーじょんが聴きたい⸜(*´ `*)⸝*
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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しょーちゃんの部屋に、あのまま泊まって。
 
でも、何もしてないから!←
 
小さい頃の話をしてもらったり、こっちに来てからのこととか、たくさん話して。
まだまだ話足りなくて。
でも、これからはずっと一緒にいられる。
だから、焦らなくてもいい。
これから、二人でたくさんの思い出を作っていく。
そう二人で決めたんだけど。
 
やっぱり…
 
 
 
仕事を終えてしょーちゃんの部屋に行き、店から持ってきた餃子をツマミに飲みながら。
 
「しょーちゃん」
「何?」
「今度の休みさ、俺と出掛けない?」
「え?」
「デートしたいなって」
 
お互い、なんだかんだと忙しくて。ちゃんとデートらしいデートをしてない。
 
「いいの?」
「なんで?」
「だって、まぁーくん忙しいでしょ?オレはちゃんと休みは決まってるからいいけど」
「大丈夫!ちゃんともらうから。だから、行こ」
 
しょーちゃんは嬉しそうに頷いてくれた。
 
 
 
それから、しょーちゃんの休みに合わせて休みをもらい、ずっとしまっておいた物をポケットに入れて、しょーちゃんを迎えに行った。
 
しょーちゃんの部屋に行き、インターホンを押せば、相変わらず可愛いしょーちゃんが迎えてくれて。
 
俺、ちょー幸せです
 
 
「どこ、行くの?」
 
部屋を出て並んで歩く。
車を出してもよかったんだけど、なんとなく電車に乗りたくて駅に向かった。
 
切符を買い、ホームで電車を待つ。
しょーちゃんは行き先を教えてもらないけど、楽しそうにしてるから、俺も楽しいw
 
「まぁーくん」
「ん?」
 
しょーちゃんは切符をみながら。
 
「もしかして、小さい頃住んでたとこ?」
「うん。思い出探し。やっぱさ、もったいないじゃん。可愛いしょーちゃんを思い出したいしw」
「いいよ。今のオレじゃダメ?」
「今のしょーちゃんもすっげー可愛いけど、あの頃のしょーちゃんも可愛かったんだろうと思うしさ」
 
しょーちゃんは、やっぱりあの頃の自分が好きじゃないみたい。
未だに写真も見せてくれないし。
まぁ、俺も自分が女の子の格好するのには抵抗あるから、わからなくもない。
 
しょーちゃんはあんまり納得してなかったみたいだけど、行く事には嫌がってない。
電車が来るまで他愛もない話をした。
 
 
 
「なんか懐かしい」
 
電車の席に座り窓の外を眺めながら、しょーちゃんがぽそりと呟いた。
その横顔が綺麗で触れたかったが、さすがに止めておく。
 
「久しぶり?」
「うん。引っ越してから何回か来たけど…」
 
しょーちゃんは、ふっと笑って俺を見る。
 
「久しぶりだよ」
 
そう言ってまた外を見る。
 
「しょーちゃん?」
「何?」
 
しょーちゃんは、窓の外から目線を外さない。
 
何を考えてるんだろう?
 
聞きたいけど、今のタイミングじゃないと思ったからまた後で聞くことにして、俺も窓の外を見た。
 
 
電車が止まり誰もいないホームに降りれば、俺はじーちゃん家があるから何度も来てるんだけどやっぱり懐かしく感じる。
隣を見れば、しょーちゃんはゆっくりと辺りを見渡してた。
 
「変わってないでしょ?」
「うん。そうだね」
 
ここはそんなに変わってない。
あの頃のままとは言えないが、大きな開発事業に引っかかることなくのんびりとした街のまま。
 
俺はしょーちゃの手を握ると。
 
「行こうか」
 
って言うんだけど、しょーちゃんは握られた手を見て。
 
「マズくない?」
「何が?」
「これ」
 
ちょっと困った顔で空いてる方の手で指す。
 
「誰もいないし。ここ出るまでね」
 
ホントはずっと繋いでいたかったんだけど、しょーちゃんが恥ずかしそうな顔してるし。
そんな顔も可愛いから見てたいんだけど、嫌われたら困るしw
 
俺はそう言って歩きだした。
 
 
特にどこに行くかなんて決めてなかったんだけど、しょーちゃんと一緒に遊んでたようなところを探す。
 
「やっぱ、公園かな?」
「そこもそうだね」
「そこも?」
「うん。よく、ブランコに乗ったり、砂場で遊んだり。あっ、オレ、逆上がりが出来なくてさ。まぁーくんが教えてくれたんだよ」
 
しょーちゃんは、昔のことをにこにこしながら話してくれる。
 
「逆上がり?」
「ん?そうだけど?」
「当時だよね?」
「え?何?」
 
しょーちゃんは不思議そうに俺の顔を見るんだけど、思わず目を逸らしてしまう。
 
「どうしたの?」
「いや…その…しょーちゃんさ」
「うん」
「その頃ってさ、女の子の格好してたんだよね…」
 
写真のしょーちゃんは、まさに女の子の格好してて。
可愛らしいリボンにスカート履いてて。。
その格好で逆上がりとか…ねぇ…
 
しょーちゃんは俺の考えてることが分かると、顔を真っ赤にして。
 
「ばっばっかじゃねぇの!」
「いや、だってさ!スカート履いてたんでしょ!そりゃ、男なら考えるでしょ!」
「考えるって!?何、訳の分かんないこと想像してんだよっ!」
「わけわかんないって。好きな子なんだから、考えるでしょ」
「考えるな!想像すんな!もう、公園は行かねぇかんな!」
 
しょーちゃんは俺を置いて、さっさと歩き出す。
 
「しょーちゃん!ごめんって!」
「うるさい、エロ雅紀!」
 
エロ雅紀って。。思わず笑ってしまう。
けど、それが怒りをかっちゃいそうだから必死に抑えて、前を歩くしょーちゃんを追いかけた。
 
 
 
 
 
つづく