あの日の約束。12 | 青いたんぽぽ

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\(´°v°)/んぴッ←コレの意味がわからん
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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ニノに教えてもらった通り、しょーちゃんはそこに居て。
ブランコに乗ってる姿は、とても可愛らしい。
 
大ちゃんの言ってることが正しいのであれば、そのしょーちゃんと俺は、あんな風に幼い頃ブランコで遊んでいるはずなんだ。
可愛い笑顔のしょーちゃんと一緒に公園とか遊んでたはず。
 
もったいない
なんで、俺、忘れてんの?
 
俺は近くの自販機でココアを買い、ゆっくりとしょーちゃんに近付いた。
俯いてるしょーちゃんの前に跪き、しっかりと両手を握りしめてる手を自分の手で包んだ。
 
「こんなこと居たら、風邪引くよ?」
  
俺の存在に気が付いたしょーちゃんは、驚いて顔を上げる。
予想通り、目と鼻が真っ赤で。
 
「トナカイさんの時期は過ぎたねー」
 
俺はふふふと笑って、ポケットからさっき買ったココアをしょーちゃんに握らせる。
 
「暖まるよ」
「ありがとう」
 
しょーちゃんはお礼を言ってプルタブに指を掛けるが、寒さでうまくいかないのか、空けられず四苦八苦。
 
なんだろう、いちいち可愛い。。
 
俺はしょーちゃんから、ココアを取ると、ぱこっと開けて、一口飲む。
 
「あっ、飲んじゃった」
 
しょーちゃんは俺の顔を見て、ふふって笑う。
 
「やっと、笑った」
「え?」
「俺のせいって分かってるけど、やっぱり、しょーちゃんには笑っててほしいな」
 
俺はしょーちゃんにココアを渡す。
 
「ごめんね、さっきはあんなこと言って。あの写真の子は、しょーちゃんなんだよね」
 
俺がそう言うと、しょーちゃんは驚いた顔した。
 
「…思い出したの?」
 
「ごめん、まだ。でもね、しょーちゃんと会った時からなんかどこかで会ってる気がしてた。しょーちゃんに会うたび、話すたび。懐かしいっていう気持ちがあって。でも、それが何でなのか全然わからなくて。さっきね、大ちゃんが写真見て、この子は女の子じゃないって。そう言われて、もう一回よく見たら、しょーちゃんにしか見えなくて。ごめんね、しょーちゃん。俺、しょーちゃんのこと憶えてなくて」
 
俺はしょーちゃんの手を取り、キスを落とす。
 
「俺にさ、しょーちゃんと居た時間のこと教えてくれない?」
 
しょーちゃんは俯いて、首を横に振った。
 
「もう。もう、いいよ」
「何が?」
「雅紀は、忘れままで。もう、小さい頃のことなんだから。今はもう、雅…」
 
俺はしょーちゃんが言う前に抱きしめる。
 
「思い出したいんだ。しょーちゃんとのこと」
「雅紀」
 
「昔、俺、しょーちゃんのことすごく好きだったんでしょ?女の子だと思ってたけど。しょーちゃんを好きだってことには変わりないよね?」
 
しょーちゃんは俺の腕の中で頷いた。
でもすぐに、俺の方を見て。
 
「でも、今は違うだろ?」
「え?」
 
雅紀は気になる子がいるって
 
俺はさっき、しょーちゃんにそう言ったばかりで。
 
「ちっ違うんだよっ!しょーちゃん!!!」
「けど」
 
俺は一度、しょーちゃんを離して、目線を合わせる。
 
「それはね」
「ん」
 
「しょーちゃんなの!」
 
「お…れ…?」
「そう!しょーちゃん!会った時がずっと気になってて。一目惚れ?いや違うな。昔、好きだったんだから、ずっとか。ずぅーーーーーーーーーっと、しょーちゃんが好きなの!だから、小さい頃のこと、知りたいの。俺としょーちゃんとの大事な思い出なんだから。それにね」
「何?」
 
しょーちゃんも、今も俺のこと、好きなんでしょ?
 
そう言うと、しょーちゃんの顔が一気に赤くなる。
 
「さっき、言ってたんじゃん。今でも俺のことが好きだって」
「そっそれは…」
 
真っ赤になってるしょーちゃんを俺は引き寄せる。
 
「ねぇ、教えて」
 
耳元で囁けば、しょーちゃんは俺の肩に頭を乗せて。
 
「教えてやるよ」
「うん」
「その前に一つ、訂正されてくれる」
「何?」
 
 
雅紀はオレのこと、ちゃんと男だって知ってたよ
 
 
 
 
 
つづく