あなただけをみつめる。25 | 青いたんぽぽ

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ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←

 

まったく正反対のものを書きたくなった(攻受は変わりませんがww)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆.。.†:*・゜☆.。†.:*・゜

 

 

 

 

2人きりで話したい

 

そう言われて。

雅紀は、そのまま帰っていった。

 

本当は、居てほしかった。

引き止めたかった。

 

でも。

 

それは違うって。

 

オレは、本当は誰と居たいんだ?

 

 

 

智くんは、雅紀が出て行くとオレを離した。

 

「ごめん」

「え?」

 

智くんは、少し寂しそうに笑いながらオレを見た。

 

「ちょっと、いじわるしたくなった」

「え?」

 

智くんはオレの髪に触れ。

 

「翔君が綺麗だから」

「そんなこと…」

「前より、ずっと綺麗だ。だから、嫉妬しちゃったんだ」

「何、言ってるの?」

「彼じゃないの?」

「ちがっ!」

「そう」

 

智くんはふっと笑って、店の中をぐるりと見る。

 

「翔君は、今ここで働いてるの?」

「うん。ここがオレの店」

「会社は?」

「辞めた」

「辞めた?優秀だったのに?」

「いろいろあったから…」

「そうか。ごめん」

「ううん!智くんのせいじゃないから!」

「翔君は、嘘つくの下手だからなぁ」

 

智くんは笑って言う。

その笑顔は、あの時のまま。

全然変わってなくて。

 

苦しい…

 

優しく言われて、オレは唇を噛み締める。

智くんは、そんなオレをそっと抱きしめた。

 

「ごめんな。俺のせいだろ」

 

オレは頭を振る。

 

「だから、言っただろ。翔君は嘘つくの下手だって」

「違う」

 

「翔君、本当にごめん。俺のせいで苦しんだんだよな。翔君のこと聞こうと思って、松潤に連絡したら、すっげー怒られてさ。今まで何してたんだって。翔君のこと、これ以上苦しめるなってさ。本当にそうだよな。翔君、約束したのにごめん。連絡しなくてごめん。苦しませてごめん。こんなにほっといてたのに、今更会いに来てごめん。でも、俺…」

 

 

翔君が好きだ

 

 

「勝手すぎるのは分かる。でも、俺はずっと翔君のことだけを想った。ほかの人に想いを寄せることもなかった。ずっと、ずっと、翔君だけだった。だから、早く一人前になって、翔君を迎えに来ようと思ったんだ」

 

智くんは、オレを離すとポケットから一枚のチケットを渡した。

 

「やっと、個展が開けるようになったんだ。だから、翔君に来てほしい」

「…智くん」

 

 

「見に来て。そして、翔君に今の気持ちを聞かせてほしい」

 

 

 

つづく

 

 

 

大丈夫か、これ…