晴明「では、行ってくる。留守を頼むぞ?七星」
七星「はい。」
晴明「蜜虫使いを頼むかも知れぬ。その時は
頼むぞ」
蜜虫「分かりました。お気をつけて。晴明様」
白狐「お団子お団子、、」
七星「白狐!晴明様をちゃんとお守りしてね!」
蜜虫「団子に釣られる馬鹿狐。
晴明様に何かあったらあんたが守るのよ?」
白狐「なんだよ2人して。わかってるよ!
この白狐様が居ればそんな鬼すぐ倒してやる」
帝「それは頼もしいな。」
晴明「些か不安ではあるがな。
さ、帝。参りましょう。」
帝「わかった。」
晴明「白狐。頼む。」
白狐「もー、、晴明まで。任せて!」
帝「なんと、、これは、、」
白狐「歩いていくとかなりかかるからね。
さ、帝。背中に乗って。都までひとっ飛びするよ。」
帝「空を、、飛べるのか。」
白狐「僕は神の使いだよ。こんなこと
朝飯前さ!」
晴明「威張るでない白狐、、も少し謙虚にならんか
帝に対して無礼の数々、、申し訳ありませぬ。」
帝「よい。むしろ私は嬉しいのだ。気にするな。」
晴明「、、、。」
帝「なんだ。」
晴明「いえ。何も。」
七星 「行ってらっしゃいませ!晴明様!!」
蜜虫
白狐「さあ、いくよ!しっかり掴まってて!」
帝「空を駆ける日が来るとはな。
みるみる館が小さくなっていく、、
なんと美しい景色だ。」
晴明「、、、。」
帝「、、なんだ?さっきから。」
晴明「いえ。」
帝「なにを笑うておる」
晴明「子供のようにはしゃいでおられるので」
帝「、、子供の頃 空高く飛ぶ鷹をみて
あんな風に飛べたらと憧れたものだ。
それが今叶っている
まるで自分が風になった様だ。はしゃがぬ方が
おかしいだろう。」
晴明「ほんとうにあなたは帝らしくないお方だ。」
帝「褒め言葉か?それは」
晴明「、、はい。」
帝「おお、都がすぐそこに、、」
白狐「帝!御所が見えたよ!」
帝「あそこに!白狐!あの門に降ろしてくれ」
白狐「わかった!まかせて!」
帝「みんな驚くそ。何せ私が
空から降りて来るのだからな!」
護衛1「なんだ!!妖か?!」
護衛2「ひいっ!き、、狐?!!」
護衛1「狐だ!!九尾の狐だ!!」
護衛2「矢を!!矢を持て!!」
護衛1「なんてでかい、、」
護衛2「くっ、、食われる、、ひいい」
帝「待て!!静まれ!!私だ!」
護衛1「そのお声は、、、え??」
護衛2「み、、帝の、、、え?!」
護衛1「俺は夢を見てるのか、、?化かされてるのか?
帝が、、狐に、、狐が、、帝に、、」
帝「皆下がれ!!撃つな!!私は本物だ!
陰陽師 安倍晴明殿をお連れした!!」