息を一つ

タバコの煙がハエのように飛び散る

部屋の隅に居た女がうざったそうにこちらを睨む

そんな顔など私には映り込みもしない

ただ月が笑い

影が揺らぐ

手の中の焔だけが魂のように小さく微かに煮えたぎっていた