数年前に本を読んで、腹をたてる多くの理由は嫉妬と、同族嫌悪らしいと知った。つまり、腹をたてる率が高い人はコンプレックスを抱えまくっているということになる。これは私のざっくりとした見解だが。
たしかに、自分に当てはまらないことや、関心のないことに感情はゆさぶられない。
少しでも自分と重なると不安になったり、恥ずかしいようなもどかしいような感情が沸き上がる。そういうものが怒りのエサになって、ふくらむ。
いつも、怒っている人は好きではないけれど、怒りのポイントが限定的だったり、共感できる場合は面白くもある。まったく予想外な怒りとか、素朴な怒りとか。人間らしい感情だ。それによってこちらのエネルギーを吸いとられることもあるが、なんだか笑えてくることもある。
寂しさを怒りに変えて巻きちらす人もいる。怒りのエネルギーはカッコ悪いけれど、生きるために必要なのだとおもう。
学生時代、学生の服装や言動に立腹して声を荒らげる先生もいたが、ふと、笑われる先生もいた。人間性の違いを感じてしまったな。
愛のある怒りもたぶんある。
怒りとよい関係を保てたら素敵だな、と思う昨今。