天カス学園観たゾ | 小田雅起のブログ『オダリンの○○』

天カス学園観たゾ

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『クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』見てきました。当初の上映日の前日に延期が発表された時はさすがに驚きましたが3か月経って見れました。

 

しんちゃん達が天カス学園(私立天下統一カスカベ学園)に入った際の場面では、自分が小学校や中学校とか進学して新しい環境になった時の希望ややる気に満ち溢れたそんな感じに似たドキドキやワクワクが溢れるシーンでした。

 

学園ミステリーと言うことですが本当にミステリーでした。みんな怪しいし、ミスリードさせる様な場面もあるし、伏線があったりそれとなく小出しでヒントが描かれていたりして吸ケツ鬼の正体が誰なのかを一生懸命に考えながら見ました、でもそこはしんちゃんの映画だからギャグやおバカ要素もいっぱいの作品の良さがありましたね。

 

結果吸ケツ鬼の正体は外れましたが、いくつか考えた推理の中の1つに正解があったので着眼点はあながち間違いでは無かった。これから見に行く人は是非おケツかいかい…じゃなかった解決目指して頑張れ!

 

今作も作中の展開としてひと山越えたから終わりではなく、そこからもうひと展開あり最後まで見ごたえたっぷりの内容でした。このもうひと展開の方が重要かも!今年の映画も過去作の良い部分は残しつつも新しいことに挑戦している印象がありました。

 

天カス学園は小中一貫の学校(しんちゃん達は体験入学)ですが5歳で幼稚園児の部分しか見ていないからその先の卒園後の事なんて全然考えず普段アニメや漫画を見ているので今回改めてしんちゃん達が小学校に行くという事はどういう事なのかと言う事に気づかされました。(番外編でやる小学生設定の話は置いといて)、これが今作のポイントの1つだと思います。

 

かすかべ防衛隊がメインの今作、その中でも風間くんがメインで風間くんが2つの事で揺れ動く思い、思い通りいかなかったり、焦ってたり、未来を考える風間くんと今を大事にするしんちゃんの対比があるが、風間くんこそしんちゃん達と過ごす今を本当に大事にしているんだなと言う印象がありました。しんちゃんも普段見られない一面の場面が幾つかありました。(その内の1つはパンフレットの小林由美子さん(野原しんのすけ役)のコメントを読む限り普段見られない一面と言う解釈では演じてないそうです、そうなんだ)。自分と向き合い互いを認め合う姿は青春です!

 

他にも劇場版でお馴染みのマサオくんの変貌ぶり、普段あまり感情の差が無いボーちゃんだからこそある場面の展開では見ている人の心に響くものがあったり珍しい一面が見れました。ネネちゃんは相変わらずだったが青春って要素に一番ノリノリだった気がする。父ちゃんと母ちゃんは出番は少ないながらも大事な台詞が多かっし、ひまわりとシロは何を喋ったかは分からんが熱い思いは届いたゾ

 

ちょっとネタバレになるかもしれませんが今作の青春×ミステリーだが、単に謎解き要素があるからミステリーなのかと思ったら単純にそれではくくりきれない意味合いだったんだなと思いました。最後の場面は涙が出ちゃいますね、出ちゃったけどすぐにギャグシーンで笑わせてくれちゃうんだもんなーずるいよー。前売り特典のハンカチを持って行けばよかった。

 

今作のメッセージだったり印象に残る台詞が3つありました、本当はそれも書きたいけど流石にネタバレになるのそれは心の中に留め、明日からの生活の中で活かしていきます。

 

青春っていいですね、皆さんにとっての青春ってなんですか?色々な青春がありますよね、夢中になれるものがあって1日1日が充実していればある時振りかえった時に楽しかったことも辛かったことも含めて青春なのかもしれません。でもいつかその青春が思い出になった時、その時に感じた事っていつまでも心のどこかに輝いて残っていると思うんです。ちょっとした日々の忙しさや目の前のつらい現実にいっぱいいっぱいになって忘れがちになっているだけで実はちゃんとすぐ近くに残って自分に力を与えてくれる。そしてもう1つのキーワード『エリート』って高学歴だったり優れた地位にいたりと成功した特別な人にだけに使われるような言葉のイメージだけど、実はみんなみんな何かのエリートなのかもしれない、ちょっとした事でもいいのかもしれません大事なものを持っていたら。失敗したり結果的に無駄だった事も人生の中で今後たくさんあると思う、でもそこから学ぶ事があって人は何度だって立ち上がることが出来るんです。

 

そしてエンディングのマカロニえんぴつの皆さんが歌う『はしりがき』の歌詞が作品とリンクしていているのも最後の最後にグッと来てしまいました。

 

天カス学園って現代社会におけるあるものを学園という環境で表現している様にも思えました。何が正しいかは人それぞれだからしんちゃんの考え方が絶対正しいわけでは無いけど人として大事な部分は無くしたくないですね。因みに天カス学園のシステムは自分に合っているような合ってないような、う~む自分も体験入学で大丈夫かも。

 

さぁそして次回作は記念すべき30作目、子供が一度は憧れるであろうアレが題材の様です、これについては映画館で確かめてくださいね。そして子供達がしんちゃんの映画を見て思いっきり笑える日が戻ってくるといいなぁ。あの子供達の笑い声を聞くのも楽しみの1つで、あの空間や時間を共有出来ていることが尊いんです。