失いながら

壊れながら

時の旅路を行くのが

生きること。

 

若さを失い

愛する人を失い

使い続けた身体も

足腰、血管、臓器と色々

病とか症といったタグがくっ付いて

 

身一つ

 

ついでに心もちょっと壊れてる。

あ、脳か‥‥‥。

 

あ、老年期のことよ。

若い人は得るため成すため生きねばだよ。

 

ということで

 

今月は雲仙行きが控えているが

腰痛と左足の膝がどうにも痛い

 

でも行く。

 

なんというか、距離以上に遠いなぁ‥‥雲仙。

地図見たら、なんか鉄道が無いんですけど‥‥。

老眼だからかしらん。

パソコンのドットが見えるまで拡大しても

最寄り駅無い‥‥

じゃタクシーも無い?

 

年々、旅が遠くなるっていう この感じ

わかります?

膝が痛いとなおさら遠い。

 

とりあえず

博多で一泊して

翌日、長崎経由でのんびり行こう。

長崎駅から雲仙行きの高速バスが出るらしい。

雲仙観光ホテルは

小地獄入り口という所で下車。

 

小さい地獄だって?

 

博多と長崎は何度も行っているので

ちょっと思い出がある。

夫とね。

楽しい美味しい街だったな。

口喧嘩もしながら夜中まで遊んだ。

長崎ではハウステンボスにも行った。

まだ疲れ知らずの

元気で能天気な観光客だった二人。

 

今回はそういう所には行かない。

フン、思い出なんかくそくらえ。

 

クラシックホテルパスポートの

ランチ券を貰ったので

東京ステーションホテルのカメリアで使った。

ひとりで。

ペアチケットなんだけどね。

 

サラダとスープ

黒毛和牛のステーキ、仙台牛のシチュー、

黒毛和牛のハンバーグ、エビフライ、

クリームコロッケ、季節の焼き野菜

などが大人のお子様ランチみたいに出てきた。

味はさすがでシチュー絶品。

デザートもフルーツが絶品。

宿泊した時は寿司屋にいっちゃったので

やっぱりホテルは洋食だなと思った。

バーカウンターのある室内の

テーブル席で食した。

 

あとから隣りのテーブルに来た

お洒落な女性二人客が

慶応義塾出身の同僚の悪口を

ずーーーっと喋っていた。

見れば私と同じランチを食べてるではないか。

「これって色々食べれていいよねー」

いつも来ている風な口ぶり。

「冬はあいつとハワイだからぁ」

悪口以外に聞こえてきたのは

それくらい。

 

あいつって誰だよ。

 

お一人様にもすっかり慣れた私

静かに耳だけダンボなのでした。

 

 

 読んでくれた人ありがとう赤薔薇コーヒー