しばらくして
サークルのメンバーから連絡が来た



『イチゴ狩りにみんなで行きましょう!』




退会の挨拶をLINEで済ませていた
みんなに会って
感謝の気持ちをちゃんと伝えようと思った





遊びに行く日に、
旦那さんに家事を頼むのは気が引けて
いつもより早起きして、家のことを済ませてから出かけるのが習慣だった




その日も、眠い目をこすりながらリビングに行く



一枚の置き手紙があった



『やる事あったら紙に書いておいて』
     


旦那さんの字だった



置き手紙なんて、初めて



  泣けた泣泣



無理して全部やらなくていいよ
できないところはやるよ 



きっと、そんな意味なんだと思う



色々あったけれど、
なんだかんだで、いつもそばにいてくれた人



目眩で何も食べられなかった日


唯一
「バニラアイスなら食べられそう」
と呟いた私に



旦那さんが買ってきたのは、
なぜかチョコレートアイスだった



「こっちの方がカロリーあるし、
栄養あると思って」



そのズレた優しさに、
弱っていた私は余計にイラッときた



「…バニラアイスって言ったよね」



と、冷たく返してしまった



旦那さんは何も言わず
またコンビニへ向かってくれたっけ


お待たせ〜と笑ってアイスを持って来たけど
わたしは笑えなかった
無言で食べた、、ショボーン




「ありがとう」と返事を書いて家を出た
一番身近な人を、もっと大切にしよう




旦那さんが、わたしに興味がなくなったのではなく
わたしが先に
そんな気持ちになっていたかも知れない




こんなに自由にさせてくれる人は、
きっと多くはない



気づいたら、感謝が溢れていた



もっと二人の時間を作ろう
もっと、思い出を増やそう


そう思った


親友が50代で亡くなった




息を引き取る前に

 『いい人生だったよ、ありがとう』


と、ご主人に伝えたそうだ



わたしも、そんなふうに人生を終えたい、
それは、きっと小さな積み重ねの先に
あるのだろう




30年近く連れ添った旦那さんへ
ありがとう



これからも、ずっと仲良しでいようね