会社を経営しているお客様がいる
血のつながりはない
けれど
持ち前のバイタリティと行動力で
業績を伸ばし
子供がいなかった社長は
彼女に会社を譲ったそうだ
彼女は、とにかく行動力がある
思い切って事業を拡大し、多額の融資を受けて新社屋を建設
その決断が実を結び、会社は大きく成長した
途中、社長を亡くし
孤立した時期もあったという
それでも良きパートナーと出会い
一人息子にも恵まれた
彼女との会話は、子育ての話と海外のお客様への贈り物の話が中心だった
彼女は、おもてなしを何より大切にする人だ
訪問してくれたお客様だけでなく、
そのご家族にも心を込めた贈り物をする
すると次は家族そろって日本へ来てくれる
そして自宅で手料理を振る舞い
家族ぐるみの付き合いになる
そんな彼女の会社に、海外企業から買収の話が舞い込んだ
売却額は、〇〇億円

一年近く悩み、売却を決断した
私はこう伝えた
「これからは、ご褒美の時間ですね。仕事一筋だった分、今までできなかったことを、ご自分にたくさん経験させてあげてください」
それ以来、電話は来なくなった
「家族で世界中の
ディズニーランドを巡りたい」
そう話していたから、きっと人生を満喫しているのだろうと思っていた
一年半後
突然、電話が鳴った
「先生、私、海外で会社作っちゃった」
……え?
彼女はその時、59歳
(のんびりするんじゃなかったの?)
そう思った私に彼女は笑って言った
「会社を作ったのはね、
私は、社長に可能性を信じてもらって、ここまできた
だから今度は、誰かの可能性を信じる人になりたいの」
はー
志が高い方だな。。
人はお金がたくさんあっても
自分が輝ける場所を知ってしまうと
そこに戻りたくなるのだろう

そして、その場所がなければ、自分で作ってしまう人もいるのだ
では、もし私が大金を手にしたら
この仕事を辞めるだろうか、、
たぶん、辞めない
輝いているかどうかはさておき、
この仕事が好きだし、この仕事をしている自分も好きだから
……とはいえ
高性能のマジックハンドを誰かに開発してもらって、できるだけ動かずに暮らしたい
仕事は好きだが、、、
ちょっとした物を取るだけのために
立ち上がるの回数はできるだけ
減らしたい
そっち方面の志は高い

