泣いている子ども・・・
特に1才~3才の子ども。
色々イヤイヤしたりします。
泣き声は大きくなり、頑固に泣きます。
このくらいの子どもたちは
泣いていること(きっかけ・出来事)を
「~~だから・・・・なんだ!」なんて、
話すことができません。
伝える術はありません。
想像してみてください。
大人だから想像しにくいですが、
例えば、言葉の通じない外国に行って
困ったことがあるのに、通じない。
ジェスチャーもできない(子どもの場合)状況。
伝えるすべがない・・。
私は外国で強烈に困った経験が何度もあって
大人だから泣きませんでしたが、
発狂したことはありました
結構、絶望的な心境でした。
それに近いのが
1~3才の子どもかと思うのです。
自分のしたい事や意志はあるのに、
「泣く」という手段しかないので、
どうしたのか話すことはできないけれど
「泣いている」ということ!!!
その意思表示を理解してあげると
それだけでも子どもの気は少々済むのです。
泣いている子どもに向かって
「何で泣いてるの??」と言っても
それが伝えられないから泣いてるんだよぉぉ!
みたいな状態です。だから、
「どうして泣いてるの?」と聞くと
泣き声がどーーーんと大きくなったりします
ありません??そういうこと・・・
悲しさが増したのだと思います
気づいてもらって悲しさが増すのかもしれないですが
どちらにせよ、泣き声が大きくなるのは
感情がさらに大きくなったということです。
で、じゃあどんな接し方をするといいか。
ポイントは2つかと思います。
(ゴールは、ひとまず泣きやむこと。とします)
(泣きやんだ後は、別のことで気を散らせます)
泣きやむ接し方ポイント
①泣いている子どものことを
ただ「泣いている」と認める
もっと砕くと、
「きっと何かがあって、悲しいんだ」
「しゃべりたいのに話せないのかも」
と、とりあえず分かってあげること。
砕いていませんね・・・つまりは・・・
泣いている原因は知らないけど
(過去のことは変えられないし)
とにかく今、子どもの感情が「辛い」と認めること。
接し方としては
「そうなのね」以上。
泣いているのね、そうなのね。
かわいそうに・・・。
泣いているのね。
あらあらあら・・・。
どうしたのかしら・・・。
きっと辛いのね。
それ以上のことはゴメンね、
分からないけど辛いのね。
「泣く」という意思表示なのね!!
そう思う、という、スタンスが大事です。
だから
「言ってくれなきゃ分からないんだよ」とか
「もう泣かないで!泣かなくていいんだよ」とか
「分かったから泣きやんで」とか
泣きやませることは、ひとまず考えません。
泣かせます。泣いているから。
泣く以外ないから。
「泣く」ことを分かってあげるというスタンス。
泣いている子を抱き上げてすぐ
「~~されたことが嫌だったの??」とか
「原因は~~??それとも・・・??」
「なんで泣いてるの?言ってくれなきゃ分かんないよ」
質問をたくさん投げかけるのは逆効果!!
聞かれても話せないから!!
辛くて泣いてるんだから!!
感情が大きくマイナスに動いているから泣いています。
感情をなだめる以上のことはできません。
大人でもそうですよね。
辛くて泣いている人に質問したり
むりやり泣きやませようとしたりはしませんし
されたら嫌です。
感情が治まることがゴールですので、
あくまで最短ルートをたどること。
それが①の「泣く」ことを分かってあげるスタンス
(早くに気が済むように・・・)
気が済んで、泣きやんで欲しい。ですね。
でも、
①のスタンスで「泣く」ことをOKにしてあげて、
永遠に泣かれてもそれはそれで困ります。
泣きやむ接し方ポイント
②様子をみながら声をかけます。
=気が治まる言葉をかけるしかない。
ここで大事なのは、あくまでも
①のスタンスを崩さずに・・・
様子を見ながらというのは
泣き声が明らかに小さくなって
落ち着き始めてから。それまで待つ!
接する大人としては 精神力が大事です。
頑張るところです。
なにせ
「悲しさ+しゃべれない辛さ」
これを持ち合わせている子どもです。
・納得いかない辛さ、
・思い通りにいかない悔しさ、
・痛さ
・怖さ
・不快
・怒り
・眠さ(眠いのに寝られない)
・お腹が空いた
・なぜかは自分でも分からない辛さ
(例えば具合が悪い。だるい)
感情は年齢が上がるにつれて、
とても豊かになっていきます。
原因が分かることばかりではないけれど
予想がつくことは多々あります。
その悲しさを言葉にしてあげて、
「そういう気持ちが悲しかったんだ」と
子どもと大人で共感できたら、
かなり収束していきます。
ほぼほぼ終わります。
泣き終わって、涙顔でもなくなったら
「そんなときは~するといいよ~」などと
解決策を教えてあげるのはOKです。
急いでしまうと、また泣いてしまいます。
もしくは、別のことで気を紛らわせるか。
原因の予想がつかない時の
言葉がけは・・・
ちょっと長くなってきたので次回にします。
あ、忘れていました。
泣いている子どもが訴えているたった1つのこと
それは
「泣いている」ということ
(辛いということ)でした!!!