「だっこーー」

ちょっと待ってね

「だっこ、だっこ!!」

分かってるけど今これしてるから。

「だっこーーーーーーえーんえーん

 

今は無理だから!!

いつも大変なときに限って!

ちょっと待つとかできないのか

聞き分けがないムキーキー

 

だっこ癖ついたら恐ろしい!?

わがままになったら困る!?

聞き分けを覚えてくれないと。

ってことで

すごく悩みどころです。

 

 

心理学から結論を出すなら、

これは、

即だっこ!!

がベストです。

どんなに大変でも。

 

 

だっこ癖もわがままも、

聞き分けも

むしろ

「だっこ」することで

解決になりますですひらめき電球

 

だっこをせがむ時、

残念ながらだっこ以外の

解決法はありません

だっこは、生理的欲求に近いです

だっこに意味があったりなかったり

 

子ども自身もどうしてだっこなのか

説明がつかない場合もあります

 

疲れていなくてもだっこ。

なんとなくだっこ。

だって「だっこ」なんだもん口笛

くらい。

 

深層心理的には

愛情を欲することや

不安や不快を取り除くこと、

など、

本能的に生きるため

です。

子どもは無力なので

それを確かめる行為かも

しれません。

詳しくはこちら→→

 

本能とは

 

 

これは心理学者マズローの理論です。

 

子どもも大人も、

このピラミッドの欲求を持っています。

下の方が満たされると、

次の欲求を求めるようになります。

 

例えば、

①生まれたての赤ちゃんは

お腹がすいたとき、眠いとき

お母さんがいないとき泣きます。

満たされると泣きません。

本能的に、それがないと

生きられないことを知っています。

 

②でもだんだん、

明るい世界が見えるようになって

お母さん以外の人がいると知ると

暗いところや知らない人は

怖くなり、泣きます。

快適な生活を求めます

オムツや暑さ寒さ、

お腹の中から出てきて

環境が分かってくると

身の安全が欲しくなるのです。

 

 

ちょっと視点を変えると

大人も同じ。

もしも無人島にたどりついたら・・・

おそらく下の欲求から大事にします

 

生きるためのこと。

次に環境。不快感を取り除く。

次にコミュニティ。

次に満たされたい承認欲求。

 

それら①~④

外からの影響。周り次第)

不足していると不満

が満たされると次。

 

⑤の自分が自分らしくありたい

自己実現」へ!!

自立の世界へ羽ばたきます。

これは自分で開拓していく世界

自分で行動する以外満たされない

 

 

話をだっこに戻すと、

「だっこ」という子どもは

①~④の欲求を満たして欲しい!

そう言っているのです。

 

①~④の欲求は

自分では満たすことができません

不足していると不満です。

 

逆に、満たされると

⑤のように、

あれしたい、これしたい

「降りたい」

になるのです。

 

 

 

だっこをせがまれて

だっこする甘やかしは

悪影響にならないのか

 

これはなりません。

 

 

自立するには

必要な欲求なので。

満たされてくれないと解決できない。

 

そう、満たされると

自立できて、

甘えから卒業。

聞き分けが覚えられて

(↑この説明はまた後日)

自分であれしたい、これしたい、

大人の手を離れていくのです。

 

 

だっこをせがんで、

だっこして・・・

その後(健康な子)むしろ

「降りたい」と

言わない子はいません

(具合が悪い場合は別)

 

降りたくなるんです。

「だっこ」の目的を達成したら

次に行こうとするんです。

 

だっこって、制限だらけです。

自分であれしたいこれしたい

いつもわがまま放題したがる

お子ちゃまですから!!

降りた方が楽しそうだから。

 

つまり、だっこをせがまれたとき

一番の解決法は

①だっこする

②なるべくすぐ降ろす

ように仕組むことですウインク

 

下に降りたい状況を作るんです

下の世界が魅力的に見えるように。

だっこの世界は制限があって

自分のしたいことができないって。

これは

すごーーくさりげなく。

わざとらしくやったら、

「下に降ろさせようとしている」

って簡単にバレますから。

子どもは賢いですからニヤニヤ

 

 

「だっこ」と甘えるとき

①~④を満たせるだっこは

⑤になる通過点!

チャンス到来です!!

 

「だっこ」は

「だっこ」と言ってすぐ「だっこ」

なのかどうかを確認するだけ

ってこともよくあります。

 

渋られると、渋られただけ

将来の「だっこ」が増えるかもゲッソリ

 

甘えているなら

思いっきりギューッとして

子どもが満足するまで

親バカ全開の

大好きアピールをすればOK

 

「だっこ」の経験値が上がると

目的が達成されるとすぐ

降りたがることも

多くなります。

 

順当に行けば4歳くらいになると

「だっこさせて」とお願いしても

「いや」と言われるようになります

 

大きくなってずっと「だっこ」を

せがまれるよりよっぽど楽。

とも言えるかもしれません。

 

だっこは軽い内に!!

早く卒業できるように

軽いときがだっこの時!!