そもそも乳離れは、
誰しもがすることです。
お母さんの乳からしか
生きていけなかった子どもが、
外界から食べ物を取り入れて
自立の一歩を踏みだします。
それまでは乳から栄養を
全てまかなうことができた子どもは
(外界の食べ物を直に取り入れると死んでしまう)
内臓器官が発達していくにつれ、
離乳が可能になっていきます。
また栄養も乳からだけでは
補えなくなっていくので、
外界の食べ物を直接
取り入れていくようになります。
離乳が上手くいけば、
体つきがしっかりするばかりでなく
自立心も育ちます。
けれど、失敗すると、
離乳をしたり授乳に戻ったり、
(子どもが痩せてしまったりもします)
体のことだけでも難しいけれど、
実は心理的要素が
とても大きい一大事業。
細心の注意と根気が必要です。
まれではありますが、
3才、4才、5才、・・・7才、10才に
なっても離乳出来ずに
心理的に親に頼ってしまい
(親もまた同じこと)
体は大きくなっても、
心が小さいまま状態に
なってしまう子どもがいます。
離乳せず、
親に頼りっぱなしでも
満足する子は、
親に従ういい子かもしれませんが、
自分の意見をもてない子になってしまいます。
いつまでたっても親と一緒を
好むかもしれません。
安心して外の世界へ行けない、
なかなか自立できない子になってしまいます。
例えば、
少しの間、お母さんが
別室に行くのを待てない、とか
情緒不安定になって泣いてしまう、
一人遊びの時間がもたない、
自らの手でご飯を食べようとしないなど
ちょっとした依存関係に。
小学生くらいになると、
一人部屋を欲しがるようになったり、
一人でお風呂に入りたがったり、
一人で寝たがったりする子どもが、
多くなっていきますが、
真逆の子どもとが混在するようになり
差は広がっていくのです。
中学生になっても高校生になっても、一緒の布団で寝たがったり、お風呂に・・・
親はというと、修学旅行に親が付いてくるとか、子どものけんかに親が入って大混乱とか、
最近は大人になっても、
親子が一緒に・・・と
珍しい話ではありません。
親は
将来、
子どもが社会人になって
働いて、家庭を持って、
・・・など
子ども未来を、
その子らしく、
一人前になって
生きて欲しいと思うはず。
社会に出る準備は0才の
離乳から、
既に始まっています。
(離乳以外にも色々あります)
心理的にも自立するための一大事業は、
適切な期を逃して失敗すると、
2倍も3倍も、大変な労力が
かかります。
そりゃ~大きくなってからでは
難しいですよね。
一度やりかけたのに、また戻る、
などとしていると、
自立しようとする子どもに、
自信を失わせることにもなります。
(親もそうですよね。子どもはもっとです。)
少しずつ、自立心を
育てていきたいものです!!
子のためにも
(人生を豊かにして欲しい)!
親のためにも
(手がかからない子を育てたい)!