【備忘録】不動明王と瀬織津姫 | 観劇のためのプチ備忘録

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観劇やダンスが趣味です。
ロシアバレエから舞台芸術の世界へ。
團十郎襲名公演中は歌舞伎を集中して観ます。
舞台鑑賞で学んだことや感じたことを書きつづります。
劇場の施設管理や設備管理、アートマネジメントに興味があります。

春のダンス公演は、
十一面観音ゆかりのお寺でのパフォーマンスとなりました。
私は世界の中心…
須弥山(しゅみせん)というか、仏像のように、センターで立ちます。

せっかくなので、十一面観音を意識しようと思ったところ、
おおうあせる十一面観音て、瀬織津姫本地仏ということを思い出しました。

つまり、十一面観音≒瀬織津姫
となります。

出た!水の女神、瀬織津姫。
この瀬織津姫(十一面観音)、
なぜか属性が火の不動明王と一緒に祀られていることが多く、
火と水の調和を現しているのではないかという説があります。

✡️や☯️の世界です。
陰と陽、男と女、火と水…
相対するものが相克・相生することによって生まれるエネルギーと調和。

不動明王と瀬織津姫か。。

実は不動明王は大日如来の化身なのです。
大日如来は密教における最高神です。

そして、大日如来はアマテラスの本地仏です。
つまり、
不動明王≒大日如来≒アマテラス
となります。

瀬織津姫はアマテラス男バージョンの妻といわれているので、
もしかしたら、不動明王と瀬織津姫は夫婦和合の象徴なのかな、とも思ったりします。

瀬織津姫を象徴する滝の側にやたらと不動明王がいるのです。
「不動の滝」とか「不動の沢」とか、水場に「不動」の名前がついてたりします。

踊っていると、神様の世界とつながるような不思議な感覚と既視感を持ちます。
作品に呼ばれるというか、作品が招いてくれるというか、
ユニークな経験となりそうです。