千穐楽、おめでとうございます![クラッカー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/098.gif)
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お正月らしい、華やかな舞台でした。
平家転覆の陰謀に関わった罪で、島流しに遭った俊寛と仲間たち。
近松門左衛門の時代浄瑠璃『平家女護嶋』から舞台は始まり、
常盤御前と牛若丸の物語に実盛をからませ、最後は大団円で幕を閉じます。
斉藤実盛について、やけに團十郎さんが取り上げると思ったら、
実盛の命日は、奥さまの命日と同じ6月22日なのでした。
…團十郎さんは團十郎さんなりに奥さまの追善供養をしているのだな、と納得です。
今回、副題に麻央さんのお名前が入っているのは、賛否両論でしたが、
花やお菓子の代わりに、作品を捧げたのだと解釈しております。
さて、個人的には、團十郎さんの三番叟(さんばそう)を観れたのが、うれしかったです。
お正月のめでたさが演出されているのと、
やはり、「歌舞伎」なので、舞踊がないと違うのかな、と。
ぼたんさんの着物も艶やかだったので、そのまま舞踊があれば良かったです。
バレエだと、ディベルティスマンと言って、ストーリーに全然関係のない踊りが始まるのですが。
新之助さんの成長っぷりに毎度、驚かされます。
「あのよちよちしていた子が…」
ファンもしみじみとつぶやきます。
回を重ねるごとに安定感が出てきて、成長を確信できるので、
ファンは育成ゲームに参加しているような感覚になるのではないでしょうか。
常盤御前が夜な夜な男を自分の御殿に引き入れるという設定に、
「千姫御殿かい!」と思わずツッコミを入れました。
俊寛の妻、東屋(あずまや)を貞女の鑑(かがみ)とし、
常盤御前を夫の敵に身を任せた売女として、
二人の女を対比させたのは、興味深かったです。
女には女の闘い方がそれぞれあるのだということです。
常盤御前の物語は、『鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)』に続く!
といったところでしょうか。
ラストは、義経の郎党である弁慶や伊勢三郎も登場して、来月の『勧進帳』にそのままつながるようなシーンでした。
どちらも奥州行きの物語なのです。
来月も楽しみです。
写真は、成田山新勝寺内の紅梅です。