ご丁寧にも、隣人が引越しの挨拶にいらっしゃった
ご夫婦と、1歳位の女の子
こんな時にすみません、はじめまして、宜しくお願いしますの挨拶に続いて、管理上の事を聞かれたので快く答える
そして、最後にさらっと自己紹介された
うちは、1歳になる娘と、先日産まれたばかりの息子がいるんです
ここで、3つの答えが浮かんだ
①うちは、子どもはいないんですよー、夫婦2人なんですー
これが、きっと相手が望む答えだ
自分達の話しをして、あなたのお家の家族構成は?と探る、それに対する答えを欲している
自分達の子どもと近い年齢の子がいれば、親しくなるきっかけになるはず、地域の情報も得やすくなるはずと見込んでいるのだろう
うちの事を話せば、お子さんいないんですねで、終わる
②ご家族4人なんですねー、うちも4人のはずだったんです、でも1年3か月前に第1子、2か月前に第2子をなくしました
素直にかつ具体的に答えるとしたら、この答えだ。これが事実だ
普通は、子どもがいるのが当たり前としているのだろう
そうでない家族もいるのですよ、隣に
親しみやすくお近づきになろうとしただけですよね、わかりますよ、わかりますよ
でもね、時にそれは他人に絶望を与えますよ。
これを言ってしまったら、間違いなく場が凍るし、接点がないとしてもこの先腫れ物として扱われる
③そうなんですねー
相手の話に同意は、する
自分の話は、しない
相手は、あわよくば家族構成が聞きたかったのだろうけど、言わない、教えない、空気を読まない
これは、普通の人なら、変な空気になっちゃったなと思うだろう
察しが良い人だと、まずいこと言っちゃったかもと思うだろう
察しが悪い人だと、なんでそっちのこと教えてくれないんだよとでも思うのだろうか?
いずれにせよ、子どもがいない事など、そのうちわかるよ
異端なのは、こちらですからね
わたしは、瞬時に③を選択してしまった
そうなんですねーと、マスクの下で微笑んで見せた
そう言うしかなかった
たまちゃん達をなかった事にしたくないし、相手を嫌な気分にさせたくないから、そう答えるしかなかった
あなたが望む答えを返せなくて
ごめんなさいね
夕方、激降りと雷に見舞われた
それはまるで私の気持ちを代弁してくれたかのようだった