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☆スカイ ブルー ノート♪

☆空色のノートに大好きな映画や音楽やetc.…について綴ってゆきます♪

シアターシュリンプ・第一回公演
「エクストラショットノンホイップキャラメルプディングマキアート」

脚本・演出:土屋亮一(シベリア少女鉄道)

3月に博品館劇場で上演された、私立恵比寿中学主演の舞台BD。

チケット取れず観劇出来なかったので、やっと観られた!

中学の演劇部を舞台に、少女たちの本音と建前の裏表やら思惑が入り乱れ混乱が炸裂するノンストップ学園コメディ。

さすが土屋さん、個性的なキャラ設定で、エビ中メンバーの意外な魅力を惹き出して、イキイキ&キラキラした演技で舞台空間が溢れていて、とにかく楽しい♪

個人的には、小林歌穂さんの終始オドオド&クネクネした挙動不審っぷりがツボで愛しくてたまらん(笑)

シベ少作品でおなじみの加藤雅人(ラブリーヨーヨー)さんと小関えりかさんの共演も嬉しい。

映像特典のメイキング(38分)も、エビ中メンバーの真摯な姿勢と可愛い素顔が微笑ましい。
小関さんが涙ぐむほど“本当にいい子たち”!
舞台「ウレロ☆未解決少女」BDコメンタリーで、土屋さんの“エビ中愛”が散々ネタにされてたが……確かに土屋さん、楽しそう(笑)

それだけ演技者としての成長ぶりが頼もしく愛しく感じられる☆



2001年・アメリカ・フランス合作
脚本・監督:デビッド・リンチ


ハリウッドにやって来た女優志願のベティは、記憶喪失の女リタと出逢う。彼女の記憶を辿るうちに、ふたりは狂気と夢魔的迷宮に彷徨い込んでゆく……。


ビリー・ワイルダー監督「サンセット大通り」(1950年・映画の都ハリウッドに棲む“魔物”に取り憑かれた人々の悲喜劇を描き切った、凄味と毒気に満ちた傑作)への、リンチ流オマージュ。

当初のTVシリーズの予定を変更せざるをえなくなったがゆえに、物語の構成そのものがフリークス化した“呪われた奇跡”が生んだ異形の傑作。

すべては、夢か?現(うつつ)か?

散りばめられたパズルのピースが闇黒に溶けてゆく被虐的陶酔感。

夢魔の蠱惑に理性と感性を乱され、狂える悦楽。

辻褄の捻れた謎めいた“悪夢”が、エモーショナルな迫真性に満ちている。

オーディションでのベティの演技が、異様な迫力と興奮をもたらすように。
“まやかし”の歌声が、激しく心揺さぶるように。

まるで、大乱歩曰く“うつし世は夢 夜の夢こそ まこと”の世界!



スティーブン・キングの小説をスタンリー・キューブリック監督が映画化した「シャイニング」(1980)。
今や“ホラー映画史上の革新的名作”として熱狂的絶賛を浴びている一方、キングは原作改変に憤慨し、自ら製作総指揮と脚本を担当して映像化した。
1997年のTV作品。
ミック・ギャリス監督、ニコラス・パイク音楽。

映画版とは、人物や大筋等ほぼ同じなのだが、大きく印象は異なる。

アルコール依存症とDVに苦悩する主人公と妻。不思議な予知能力“シャイニング(輝き)”を持つ息子。
夫婦や親子の愛憎が交錯する微妙な関係を、繊細な日常的会話やエピソードを積み重ね、丹念に描き込み、それが超能力や幽霊のホラー世界と緻密に絡み合い、狂気と葛藤、家族の崩壊と再生、贖罪と浄化のドラマてして高まり、やがて感動的なラストへと昇華してゆく。

スタンリー・キューブリックは、「2001年宇宙の旅」(1968)、「博士の異常な愛情」(1964)、「現金に体を張れ」(1956)etc.…の映画史上の名作群で大好きな監督だが、「シャイニング」だけは、世評ほどの傑作とは思えず、釈然としない歯痒さを感じていた。

キューブリック版の映像の冷ややかな空気感と緊迫感は出色だし、終盤でのジャック・ニコルソンの凄絶な狂気演技は圧巻で、数多の映画ファンが魅了されるのも解るのだが、個人的には、キングが評した如く“空っぽなキャデラック”としか思えず、ちっとも「怖く」ない。
“血の洪水”のイメージに象徴されるように、あまりに観念的な“恐怖感・のようなもの”に終始している気がしてならない。

細やかな心情描写に感情移入して惹き込まれるTV版にこそ、心揺さぶられる。