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☆スカイ ブルー ノート♪

☆空色のノートに大好きな映画や音楽やetc.…について綴ってゆきます♪

ジョン・ウィリアムズ作曲「ロング・グッドバイ」サントラ“幻の名盤”が昨年、再発された!

レイモンド・チャンドラー原作、ロバート・アルトマン監督作品(1973年)。

大好きな映画だが、久しぶりにDVDで観直してみて、改めて思う処があった。

コミカルな作風から一転しての、ラストの“非情さ”。

ふと、カーター・ブラウンの“軽ハードボイルド”を連想した。

そして、松田優作さん主演の伝説的ドラマ「探偵物語」(1979~80年)。
メタフィクショナル(楽屋オチ)なアドリブ満載のコメディタッチだが、最終回は、悲痛なほどシリアスな“非情な”展開で胸を衝かれる。
松田さんは、エリオット・グールド演ずる“70年代的解釈”なフィリップ・マーロウのオフビートなハードボイルド・ヒーロー像にインスパイアされたと云う。
敢えて戯画化したコミック調の狭間に、ハードボイルドな厳しさや優しさ、哀しみを垣間見せる事で、TVドラマ的に成立させたのだろう。

そんな松田優作さんのハードボイルドへの想いを象徴するのが、第12話「誘拐」での有名なアドリブ――
「日本のハードボイルドに、いつ夜明けが来るのか。ねえ、小鷹信光さん?」

ドラマの原案者であり、ハードボイルドの翻訳・評論の第一人者であった、小鷹信光さん。
昨年末、12月8日に亡くなられた。享年79。

折しも「ミステリマガジン」で3号連続の特集『小鷹信光ミステリマガジン』を連載中で、最終回の予定の2016年3月号が、追悼特集号となってしまった。

ダシール・ハメットやジェイムズ・クラムリー、リチャード・スターク等の翻訳から、「刑事コロンボ」のノベライズにも関わられていた。
小鷹さんによる公式のオリジナル小説「刑事コロンボ/殺人依頼」(1999年)は、本家の新シリーズよりもコロンボらしい魅力に満ちた傑作だ!

“日本のハードボイルドの夜明けは来ましたか?”という質問に対し、小鷹さんはこんな風に答えられている。
「非情、かたくな、無感動、冷酷がハードボイルドであるなら、夜明けはとうの昔にきていたといえるでしょう。そして今はもっと深く暗い闇の中にいるのかもしれません」
(「IN THE CiTY」Vol.13 2015 SUMMER)

小鷹さんの先達・都筑道夫さんも「ただ単に、非情といったひとつの言葉だけで、理解しようとするから、間違ってくる」(集英社文庫「世界の名探偵コレクション10/コンティネンタル・オプ」)と書かれているように、奥深いハードボイルドの本質は、未だにノワールな闇に覆われているのかもしれない。

チャンドラーやアルトマンや小鷹さんや松田さんや、数多の作家・表現者が遺した作品と向き合い続けるしかあるまい。
“私のハードボイルド”を“夜明けの光の中に”見いだすまで。





(“夜明けの光の中に(By The Dawn's Early Light)”は、アメリカ国歌「星条旗」の一節だが、ローレンス・ブロックの探偵マット・スカダー・シリーズの名作短編の題名であり、「刑事コロンボ/祝砲の挽歌」の原題でもある)

(「ロング・グッドバイ」を中心とした“ハードボイルド観”については、P.208(2014年5月22日)を御参照下さい)



新年あけましておめでとうございます。


まだSW気分は終わらない。
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の2周目。
3D吹替版で鑑賞。
声優陣も旧シリーズの懐かしい皆さんが揃って、感動倍増。
謎めいた伏線や新たな細部の設定も多いので、何度でも観足りない。
2D字幕版で、また観たい!


May the Force be with you☆



スター・ウォーズ(SW)サーガ、10年ぶりの最新作“エピソード7”。

1977年の第1作からリアルタイムで観続けてきたファンとして、感慨深い。
胸が熱くならずにいられまい。

3D字幕版で鑑賞。
SWも「当たり前のように」3Dで観る時代になったんだなあ。
例のオープニング・タイトルも、あたかも最初から3D時代を見越していたのかとすら思えてしまう。
(実際には、1939年の西部劇「大平原」へのオマージュだが)

自分自身がSWの世界に入り込んだような臨場感に、純粋にワクワクしてしまう。
大スクリーンで物語世界を体感する至福。

冒頭のシークエンス、名優マックス・フォン・シドーの静かな存在感が圧巻。
リアル世代には、「フラッシュ・ゴードン」(1980年)のミン皇帝が…という感慨も。

砂漠の惑星ジャクーの孤独な少女・レイと、殺戮に疑問を抱き脱走するストームトルーパー・フィンを主軸に、銀河の新たな闘いと、謎めいたフォースの覚醒を描く。

前エピソード「ジェダイの復讐(帰還)」で銀河に平和がもたらされた…筈だが、それから30年後も、戦争を繰り返している…という設定は、皮肉だが普遍的な真理だろう。

新キャラクター達の新鮮な活躍の興奮から、ミレニアム・ファルコン号の登場をきっかけに、懐かしいキャラクター陣が顔を揃えてゆく、感動的で心憎い構成。

物語世界でも、ルーク、ハン・ソロ、レイア達は伝説的な存在になっているのだ。

演じるハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、そしてマーク・ハミル自身の年輪を刻んだ存在感が、物語に厚みを与えている。

新たな神話の始まり。
それを力強く実感する。

あのラストを観たら…続きを観ずにはいられまい!

“SW世界の創造主たるジョージ・ルーカスが関わらない”新作だが、脚本:ローレンス・カスダン、音楽:ジョン・ウィリアムズ、音響:ベン・バートといった旧シリーズを支えた強力な布陣の参加によって、SW世界の魅力を引き継いだ新シリーズの見事な幕開けを果たした。

「帝国の逆襲」のアービン・カーシュナー監督をも越える難業を成し遂げたJ・J・エイブラムス監督を筆頭に、全スタッフ&キャストに拍手を捧げたい。