コロンビアモントレイルから登場したNEWシューズ

■モントレイルトリニティMX
■モントレイルトリニティFKT

この二つのシューズを比較、そして昨年デビューして今年ブラックのカラーも追加される

■モントレイルトリニティAG

3足の使い分け方、レース別おすすめシューズも解していきます!!

「どれを買ったらいいかわからない」

そんな皆さんの参考になれば幸いです!

ちなみにサポートアスリートだからと良い点ばかり伝えるのは僕自身納得いきません。
ですのでネガティブな点もしっかり伝えていきます。


【①モントレイルトリニティMX】



フォルムからも分かる通り「最高のクッション性」を持つシューズです!

《Profile》
・重さ:27.0cm359g
・価格:17,600円(税込)
・これまでの使用距離250km
・一度に使用した最高距離133km

《特徴》
・柔らかいアッパーで、履き心地はモントレイル史上最高。トレイルシューズにありがちな硬さがなく、ロードシューズと同等。
前足部は広い作り
・踵のフィット感もモントレイル史上最高。クッションが踵を包んでくれる
・縦、横ともに強力なグリップ
・濡れた路面も滑らない
・ロード走行時も抜群のクッション性を発揮
やや硬めの(フワフワではない)けど仰天クッションのおかげ
・価格設定も○
・耐久性も抜群。今のところ性能の低下は感じない。おそらく1000kmオーバーでも使用できる。


●先日の133kmFKTでも使用しました。
後半も脚部に疲労がない事、これまで感じていたロング後半の着地衝撃による痛みといったものがない事が一番の驚き!
つま先や甲といったシューズ内部のトラブルも全くなく、とにかく『最後まで脚が元気で快適』というのが感想で、これまでにない感覚でした。あ、これならロングでも戦えるなと率直に感じた次第。
ロードも1km4‘30“くらいまでなら、軽さよりもクッション性と重さがプラスに働いて、むしろ快適に感じます。私がこれまで履いてきたロードシューズでいうと『ウェーブライダー』が近いかなと。




●サイズは私で27.0cmを使用。他のモントレイルのシューズも、ロードシューズも全て27.0cmです。前足部が広いので大きく感じるかもしれませんが、ロング用ですし、基本的に普段のシューズと同じサイズで良いと思います。(人によってはワンサイズダウンかも)。試し履きができればベストですね。

●耐久性を考えると非常にコスパの良いシューズでもあります!


《気をつけるポイント》
・シューズの重さがあり、「急坂で走る」ような状況だと、それなりに重さを感じる
・ロードでも、例えば1km3分台といった高速走行には不向き
・テクニカルな箇所での素早い足さばきは不向き

●こちらはデメリットというよりも、『シューズの特性から外れた使い方は難しいですよ』、という話です。ロングレース専用、もしくは短い距離でも、『低速域で安全快適に走行するためのシューズ』ということをお忘れなく!


【②モントレイルトリニティFKT】


昨シーズンは『トリニティFKT』のプロトでほぼ全てのレースを走りました!
僕にとって「こんなシューズが欲しかった」という一足だったんです!

ただ「使う場所」を間違えると難しいシューズでもあります。僕にとってはそれを上回るアドバンテージがあるシューズなので「どこでも」走れますが、その辺りはこのレビューを参考にしていただければと思います!


ちなみにこの『トリニティFKT』はレーシングモデルのシューズですが、単に「軽くて扱いやすい」というポジションではありません。2020年発売のレーシングモデル『FKTライト』とは全くの別物で、ロードシューズでいうならナイキやアシックスの最高峰モデルと同じ立ち位置、また近い作りとも言える『厚底レーシングシューズ』です。

(つまり走る『場所』を少々選ぶ…)


世界選手権もトリニティFKTで走りました



《Profile》
・重さ:296g(27.0cm)
・価格:15,950円(税込)
・使用距離700km
・一度の最高距離80km

《特徴》
・踵のフィット感はMXに同じく素晴らしい
・前足部はややシャープな作り
・アッパー全体がMX同様に柔らかい仕様でロードシューズに近い
ミッドソールのクッション性は抜群で、驚くほど柔らかさを感じる
・抜群のクッション性は、トリニティAGが固く薄く感じるほど
・ミッドソール内のESSプレートがクッションと抜群のバランスで強い推進力を感じる
・アウトソールは縦方向のみのラグで推進力を生かす作り
・低価格!
・距離はショートからロングまで対応
・一方で性能を生かせるサーフェイス、斜度は限定される

●ロードやイージーなトレイル、林道での推進力や快適性はトレイルシューズとは思えないほどです。ロード用の最高レベルのシューズに近い感覚で走る事ができます。僕の場合、1km3‘00“といったスピードにも対応してくれますし、あまりにも快適なので、使い込んだシューズは普段のジョグやビルドアップ走などでも使用しています。

●前足部はややシャープですが、サイズは他のシューズと同じで問題ありません。

●耐久性に関しては非常に高く、700km使用した現在も使用感や性能に問題は感じません。



《気をつけるポイント》
●ミッドソールは『クッション性は高いけど剛性も強い』という表現ができます。ロードシューズのそれと同じくです。ですので、例えばバーティカルはやや不向きです。急な斜面に対してミッドソールが曲がり切らず性能を生かしきれません。そのポジションで無理に走り続けると、足裏を痛める可能性があります。

●スリッピーなトレイルも不向きです。例えば安達太良トレイルレース。横方向のグリップもやや弱く、また濡れた路面も滑りやすいです。ミッドソールの厚みもあるので、テクニカルなトレイルを高速域で走行するのは難しいでしょう。


【③シューズ別おすすめレース】
・トリニティFKT
ITJ、おんたけ100k、信越五岳110k、奥信濃100、MAHIRUSANCHI50k…

・トリニティMX
FUJI、信越五岳100マイル、おんたけ100マイル、KOUMI100…

・トリニティAG
安達太良50k、ハセツネ、カムロトレイル、泉ヶ岳、スカイ系レース、バーティカル…
※オールマイティなシューズなので、FKT、MXで攻略が難しいパートは全てカバーしてくれますし、FKTやMXのおすすめレースはAGでも充分戦えます。


一番は3足揃えてそれぞれ違う場面で使う!!!!笑


【追記】
一足しか買えないのであればAGがおすすめ。全てのトレイル、コース、距離に対応してくれます!(耐久性にはやや難あり)

なお、一足を長く使いたい方にはFKTが圧倒的にオススメ!!
ソールが極端に減ったり取れたり、アッパーが破れるなんてことがありません!
性能の低下はあれど1000kmは使えるでしょう!


さて、いかがでしたでしょうか。
この春、どのメーカーからも素晴らしいシューズが発売されますが、少しでも皆様の参考になれば嬉しいです!!