「脱力しているから、リラックスしているから、速く、大きく動く」


これをモノにしなければ次はないと思っています。
右アキレス腱(アキレス腱の周囲炎)を痛めて2ヶ月。左と合わせれば4ヶ月。


それでもパフォーマンスを落としてレースに戻るつもりはありません。
今、この先競技者として走り続けていく上で、大きなターニングポイントを迎えていると思います。


今回は復帰に向けての道のりを軽くまとめました。


また、いや、今まで以上に思い切り走り回るためにー



【目次】
(1)右アキレス腱を痛めた後
(2)治療院「Sintonia」へ

 ①右足小指側のアーチ喪失
 ②つま先側を上げて踵で地面を押す
 ③振り子のように脚を振る
 ④走ってみたら大混乱
 ⑤ぬけぬけ病は?

(3)同じような怪我でも、人それぞれ違う原因、アプローチがある



(1)右アキレス腱を痛めた後
炎症を抑えること取り組み、治療は当然として、原因究明と再発させない取り組みが必要だと思っていました。
日々過ごす中で「ヒントになりそうだな」という感覚が二つ。


①素足で芝生を歩くと痛みが少ない

②キックしないようにお腹ですぐに前に持ってくる


①はふと気付いた自分の感覚。
足裏が使えなくなっていたんだろうと予想、。
厚底を履く機会が増えていたのも関係ないとは言えなさそう。


②は南三陸町でのイベントの際、秋山さんにもらったアドバイス。
痛める前は厚底で芝生を走ったり、ロードでもキックすることが増えていました。
以前から右足だけ力んで引っかき、さらに蹴るという癖があったのが強く出ていた感じです。


この二つの「点」が繋がったのが先日の出来事でした。


(2)治療院「Sintonia」へ

ぬけぬけ病で通っていたATR半蔵門。
そこで担当してもらっていた藤原さんに先日お会いしてきました。
コロナ禍もあって都内に行く機会もなくなり、気づけば数年ぶり。


その日行ったのはたった三つのエクササイズ。
エクササイズというのにも程遠い、本当に小さいことです。
それでも動きが驚くほど変化しました。



①右足小指側のアーチ喪失
自作の棒を小指と薬指に間に入れて片足つま先で立つ。激痛。小指が床に届かない。
気づけば立った時も小指が浮いています。

指一本一本のアーチと横アーチがなくなり、足裏でショックを吸収できていない感じ。
ここで「素足で芝生を歩く」を思い出します。
強制的に足裏を使うことで、失われていた機能が少し復活していたのかも。

(ちなみに左はできました)


②つま先側を上げて踵で地面を押す
つま先側を小さいポールのようなものに乗せて踵で地面を押す。
踵からふくらはぎ、腿裏、臀部と突っ張って力が伝わる。
その延長で膝がカクッと折れると、アキレス腱周囲にストレッチがかかる。
これを切り返します。

で、右が全然できない。
(左はできるのに)



①、②ともに汚い足を晒すことになるので画像はなしです。


③振り子のように脚を振る
片足を台に乗せて振る。ひたすら脱力。
冒頭の「脱力しているから速く大きく動く」がこれ。



左はそこそこ。上半身とも多少連動しています。




右がこちら。
全然ダメ。ガックガク。


ふと高校の時、水泳部の顧問だった担任の先生の言葉を思い出しました。
「泳ぐ時に力が入る(伝わる)のは本当に一瞬。それ以外は脱力。須賀は常に力が入っている」


昔から苦手なんです。「脱力って何?」って感じ。感覚がわからない。

でも、これができるのがトップアスリートだというのはわかります。

ちなみに僕と藤原さんの動作は大違いでした。


④走ってみたら大混乱
さて、①〜③どれも「正しい感覚」がわからなかったものの、左を参考しつつ、藤原さんに修正してもらったところで「走ってみて」と。

外に出て走ってみると、あれ?頭が混乱状態。
というのも右足の感覚が全然違う。左は通常に近いのですが、右がとにかく脱力してる。

おそらくこれが正しい動作なんですが、長年染み付いた動きと違いすぎて、頭も身体も理解が追いつかない。そしてアキレス腱が痛くない?


⑤ぬけぬけ病は?
ぬけぬけ病はよく「力が入らない」と表現しますが、本来は力が入り過ぎているのが原因。
だから、この動きができればぬけぬけ病も出ないはず。

思い返すと、本当に僅か、数回この感覚で走れたことがあったけど、再現性が全くない。それに今、それも一気に近づいている気がします。


これを手に入れれば次のレベルに行ける。
逆に言えばそうでなければ後がないと思っています。



ハードなトレーニングを積むのは簡単です。
ただ数字を積み重ねればいいから。



でも=成長する、強くなるじゃない。
人間な身体は単純じゃない。数字に現れない部分。それが面白いんだな。




(3)同じような怪我でも、人それぞれ違う原因、アプローチがある

今回の件、アキレス腱痛に悩む全ての人に当てはまる訳じゃないと思います。
だから形だけ真似してもダメ。
でも、誰かのヒントになればいいなと思ってます。


大事なのは他の人に診てもらうことかなと。
自分の身体って自分じゃわかんないもんです。


とりあえずこの動きが身につくまでスピードを上げるのは禁止。

レース復帰は7月の予定です。


今までの延長線上にない取り組みをー


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あ、そういえば厚底って本当はアキレス腱に優しいはずなんですよね。
アキレス腱痛めた時は踵が高くて底が厚いシューズが基本。

そして、それを優しくリラックスして転がすのが大事。それが出来ずに痛めた自分です。


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