レースは土曜日の6:00に、50kの部と110kの部が同時にスタート。
スタートの前の音楽はUTMBでお馴染みのあの音楽。
今回のテーマは「殻を破る」。
登りはいつもより速いペースで後半は粘る。登りで追い込んでも脚にダメージがないのは、富士登山競争で経験済み。周りに合わせることなく自分のペースで行く、それで何位になるかは相手次第。もちろん楽しむ気持ちは忘れずに。
さて、50kの部は約52kmのD±2420m。
3kmほどロードで登るとトレイルに入ります。
この時点で先頭集団は3人、中国のDeng選手と韓国のByoenggwon選手。走りを見る感じ、やはりDeng選手が強そう。Byoenggwon選手はロードの信号で止まった時に苛立っていたように感じたので、かなり気合いが入ってるみたい。
地元の裏山のようなトレイルで一つ山を登ると下り、林道を進むとエイド1に到着。
この辺りで自分のペースで行くことにして少し先行。
今回はざっくりと漢拏山に登って降りるというコース。下りはかなりテクニカルで林道も岩がゴツゴツでスピードが出ないとの事前情報。それでもそこは気にせず今回のテーマを意識して走ります。
シングルトラックに入るとByoenggwon選手が追いついてくる。入れ替わりながら少々走りにくいトレイルを抜けるとロードへ。しばらく走るとエイド2に到着。この辺りでByoenggwon選手がかなり強いなと。優勝を狙っている気迫も感じます。それにやはり地元韓国。応援もすごい。
ここからはコーステープなし。迷わないからという理由でしたが、分岐もあったので時計にルートは入れておいた方が良いですね。麓に下りてからもわかりにくい箇所があったので、今回は入れておいて正解でした。
漢拏山のトップまでは整備された木道。
急登、階段は得意区間。いつもより追い込みペースを上げます。
しばらくして漢拏山山頂付近に到着。景色は想像以上の絶景。漢拏山の山容も素晴らしかったです。レースを忘れてしばらくはニヤニヤ走り。
ここからは下り。後ろは見えないけど3分くらいは開いたかな、という感じ。
下りに入ると一気に1500mほど標高を下げます。この下りが手強い。予想した以上に岩がゴツゴツゴロゴロで全くペースを上げられず。このセクション、スカイランナーはガンガン行くんでしょう。その力のない自分は相当集中しないとケガをするなと思いながら下っているとByoenggwon選手に追いつかれてしまった。見た感じ、下りは自分よりも速そう。
ほぼ同時にエイド3に到着。
Byoenggwon選手の足元をふと見るとかなり脚にダメージが来ている感じ。
しかし自分もかなり脚を使ってしまった。それでも「殻を破る」のが今回のテーマ。相手の後ろに着くのではなく、行けるところまでペースを上げて走ることを決める。
この後少し登り基調になったので、また自分が先行。後ろの気配は感じなくなったものの、下り基調になると再びByoenggwon選手が登場。
正直、ここで離しておきたかったので、追いつかれて気持ち的に苦しい。想像以上のダメージもあり、少し弱気になってしまった。
この辺りの林道も足場が悪く、お互いにスピードが出ません。
そんな状況で同時にエイド4に到着。残りは来た道を帰るだけの8km。Byoenggwon選手が先にエイドを出て追いかける展開に。
勝つとしたら背後について里山の登り返しで先行するか、それともラストのスピード勝負かと考えていただけに、少し焦る。
ここで道路を渡るところでストップをかけられる。Byoenggwon選手はそのまま行ったので差が開いてしまう。20秒も待ってないと思うのだが、この場面では非常に長く感じる。
ここからは前が見えたり見えなかったり。
ここで自分の弱さが出てしまった。
「殻を破る」=自分なりに追い込む
という考えが、前を追う気持ちを鈍らせた。
こういった局面で自分の限界を超えられるのは、自分の本当の限界に近付けるのは「勝ちたい」という強いモチベーションだと私は思っています。
それが結果的に弱い自分に勝つことに繋がるはず。今回も私はいつも通りの疲労で限界だと思ってしまいました。
(もちろん人それぞれ色々なモチベーションがあります)
その後はもう一歩アクセルを踏み込むことなく、ペースを維持。
やっているつもり、頑張っているつもり。Byoenggwon選手は勝ちたいと思って走っていたと思います。
その気持ちの差がタイム差の22秒。
正直、途中から見えない場面が多かったのでもっと開いているかと思いました。
もっと最後に追い込めたら
エイトで同時に出ていたら
もっと冷静なレースをしていたら
振り返れば走り方に関しては、そんな「たら」「れば」がいくつも出てきます。
しかし、最も足りないのはやはり「実力」。
もっと速いスピードで走れれば
テクニカルな下りのテクニックがあれば
スタートの前の音楽はUTMBでお馴染みのあの音楽。
今回のテーマは「殻を破る」。
登りはいつもより速いペースで後半は粘る。登りで追い込んでも脚にダメージがないのは、富士登山競争で経験済み。周りに合わせることなく自分のペースで行く、それで何位になるかは相手次第。もちろん楽しむ気持ちは忘れずに。
さて、50kの部は約52kmのD±2420m。
3kmほどロードで登るとトレイルに入ります。
この時点で先頭集団は3人、中国のDeng選手と韓国のByoenggwon選手。走りを見る感じ、やはりDeng選手が強そう。Byoenggwon選手はロードの信号で止まった時に苛立っていたように感じたので、かなり気合いが入ってるみたい。
地元の裏山のようなトレイルで一つ山を登ると下り、林道を進むとエイド1に到着。
この辺りで自分のペースで行くことにして少し先行。
今回はざっくりと漢拏山に登って降りるというコース。下りはかなりテクニカルで林道も岩がゴツゴツでスピードが出ないとの事前情報。それでもそこは気にせず今回のテーマを意識して走ります。
シングルトラックに入るとByoenggwon選手が追いついてくる。入れ替わりながら少々走りにくいトレイルを抜けるとロードへ。しばらく走るとエイド2に到着。この辺りでByoenggwon選手がかなり強いなと。優勝を狙っている気迫も感じます。それにやはり地元韓国。応援もすごい。
ここからはコーステープなし。迷わないからという理由でしたが、分岐もあったので時計にルートは入れておいた方が良いですね。麓に下りてからもわかりにくい箇所があったので、今回は入れておいて正解でした。
漢拏山のトップまでは整備された木道。
急登、階段は得意区間。いつもより追い込みペースを上げます。
しばらくして漢拏山山頂付近に到着。景色は想像以上の絶景。漢拏山の山容も素晴らしかったです。レースを忘れてしばらくはニヤニヤ走り。
ここからは下り。後ろは見えないけど3分くらいは開いたかな、という感じ。
下りに入ると一気に1500mほど標高を下げます。この下りが手強い。予想した以上に岩がゴツゴツゴロゴロで全くペースを上げられず。このセクション、スカイランナーはガンガン行くんでしょう。その力のない自分は相当集中しないとケガをするなと思いながら下っているとByoenggwon選手に追いつかれてしまった。見た感じ、下りは自分よりも速そう。
ほぼ同時にエイド3に到着。
Byoenggwon選手の足元をふと見るとかなり脚にダメージが来ている感じ。
しかし自分もかなり脚を使ってしまった。それでも「殻を破る」のが今回のテーマ。相手の後ろに着くのではなく、行けるところまでペースを上げて走ることを決める。
この後少し登り基調になったので、また自分が先行。後ろの気配は感じなくなったものの、下り基調になると再びByoenggwon選手が登場。
正直、ここで離しておきたかったので、追いつかれて気持ち的に苦しい。想像以上のダメージもあり、少し弱気になってしまった。
この辺りの林道も足場が悪く、お互いにスピードが出ません。
そんな状況で同時にエイド4に到着。残りは来た道を帰るだけの8km。Byoenggwon選手が先にエイドを出て追いかける展開に。
勝つとしたら背後について里山の登り返しで先行するか、それともラストのスピード勝負かと考えていただけに、少し焦る。
ここで道路を渡るところでストップをかけられる。Byoenggwon選手はそのまま行ったので差が開いてしまう。20秒も待ってないと思うのだが、この場面では非常に長く感じる。
ここからは前が見えたり見えなかったり。
ここで自分の弱さが出てしまった。
「殻を破る」=自分なりに追い込む
という考えが、前を追う気持ちを鈍らせた。
こういった局面で自分の限界を超えられるのは、自分の本当の限界に近付けるのは「勝ちたい」という強いモチベーションだと私は思っています。
それが結果的に弱い自分に勝つことに繋がるはず。今回も私はいつも通りの疲労で限界だと思ってしまいました。
(もちろん人それぞれ色々なモチベーションがあります)
その後はもう一歩アクセルを踏み込むことなく、ペースを維持。
やっているつもり、頑張っているつもり。Byoenggwon選手は勝ちたいと思って走っていたと思います。
その気持ちの差がタイム差の22秒。
正直、途中から見えない場面が多かったのでもっと開いているかと思いました。
もっと最後に追い込めたら
エイトで同時に出ていたら
もっと冷静なレースをしていたら
振り返れば走り方に関しては、そんな「たら」「れば」がいくつも出てきます。
しかし、最も足りないのはやはり「実力」。
もっと速いスピードで走れれば
テクニカルな下りのテクニックがあれば
結果的には早いタイムで走れるのです。
当初の目標は4:45。そこに届かなかった時点で実力が足りなかった。
その実力を上げるためにも、今回の「殻を破る」というテーマだった訳です。
しかし達成できずとも、そこに挑戦した事は確か、競ることでワクワクできた事もまた確かです。
今回で見えた課題。
それは気持ち、そしてトレイルランニングの走力。
走力に関しては引き続き向上を目指すと共に、テクニカルな下りのテクニックを身につけ、その上げた走力を最後まで維持できるようにしたい。(それが出来ないとスピードだけあってもダメ)
今回で見えた課題。
それは気持ち、そしてトレイルランニングの走力。
走力に関しては引き続き向上を目指すと共に、テクニカルな下りのテクニックを身につけ、その上げた走力を最後まで維持できるようにしたい。(それが出来ないとスピードだけあってもダメ)
もちろん、それらを身につけ目指すのはもっと先、ウルトラトレイルです。
やっぱり、やっぱり、練習あるのみ。
やっぱり、やっぱり、練習あるのみ。
フィニッシュ後にはByoenggwon選手が私の分の水を持ってきてくれました。走りだけでなく相手を気遣う気持ちもナイスガイな選手。おめでとうByoenggwon選手!
次回はレース後から帰国について書きたいと思います。