(※結果や動画は最後にリンク貼ってます)


先週末は新潟は小国、小千谷で行われた越後カントリートレイル。


この大会は「日本一熱い応援」が特徴。とにかく評判が良いのである。


今回はプロデューサーの松永さんとのご縁もあり、招待選手として参加させてもらった。




日が沈む前の会場。



会場近くから見る里山。
明日はこの辺りの里山と集落を繋ぐ53kの旅。旅するトレイルランニング。これが今大会のコンセプトだ。




翌日。スタート前にご挨拶。
左目がとんでもなく腫れていることに突っ込まれる。前日までは少し赤いくらいだったのが、朝起きたら大変なことになっていた。
でも走るのには問題なし。松永さんより「心の目で走ってください!笑」




朝6時にスタート。
天気予報は雨だが、この時間はまだ曇り。気持ちよくスタート出来た。


レースプランは特になく、身体の反応を確かめながら進む。あとはとにかく楽しむこと。スタート前も話したように、一期一会を大切に、できるだけ多くの人と挨拶をする。これが自分のモットーなんです。(疲れて出来ない時もあるんですが…)



すぐにモンゴルからの招待選手と大瀬さんが前に。着いて行くものの身体は少しキツイ。でも自然と「できるだけ一緒に走りたい」と思った自分。「強い人に挑戦する」という原点的な気持ちになった。


ちなみにモンゴルの選手の足元を見るとナイキのヴェイパーかリアクトっぽい。確かにこのコースはロードと林道が多いけど、その分山岳パートは急峻だから滑るんじゃないかなと心配になった。



案の定、下りは安全運転で徐々に後退してしまった。ロードと登りはかなり強かったので、トレランシューズなら最後まで一緒に行ったように思う。来年はぜひトレランシューズで走ってリベンジしてほしいと勝手に願っている。



レースの方はほぼ大瀬さんの後ろに着く形。
たまに談笑しながら進む。こうやって一緒に走るのはかなり久しぶりで、とにかく楽しいという感情しか出てこなかった。


と言っても30km地点あたりで足取りが重くなってくる。
補給をしっかりとってあえてペースを落とし回復を待つ。当然テンポの違う大瀬さんは一気に見えなくなるが仕方ない。今は我慢と言い聞かせて進んだ。



35kのエイドでは2分差くらい。その後の40kエイドでは4分差くらいになっていた。こうなると後ろも気になる。ラスト8kmはほぼロードなので、モンゴルの選手が怖い。この区間5kmは八石山を含む急峻な山岳パートで、同じく招待選手の壮太さんに一気に行かれる可能性がある。


しかし自分も回復してきた。急な登りは得意だし、ロードを捨ててハイグリップのシューズを選択していたので、下りも攻めていける。大瀬さんに追いつきたいという気持ちで登って行く。



途中の折り返し地点、差は1分40秒くらいになっていた。(後で聞いたら痙攣して止まってたらしい)


後ろの2人との差も3-4分と言ったところ。緊張感しかないこの展開は久しぶりでとにかく楽しかった。



下って残り8kのエイド。差は1分くらい!
しかしロードでこの差を詰めるのはかなり厳しい。一気に行くのか、ジワジワとキロ10秒詰めるの、どちらにせよ山岳パートと違って差は簡単に縮まらない。


途中背中がかなり大きくなって自分もテンポを上げた。一時20秒-30秒くらいなったはず。でもそこからつまらない。自分も少しペースダウン。


とにかく最後の最後まで見えていた。ラスト1.5kのトレイルパートに望みをかけたが届かず。ゴール手前で会場のアナウンスが聞こえた。
久しぶりに納得のいく走りが出来た安堵感と、届かなかった悔しさ。でもそれにも納得して、あとはゆっくり歩いて皆さんとハイタッチしてフィニッシュ。結局40秒差だった。







ゴール後に普段は絶対にしないであろう抱擁。まさにトレイルランニングマジックである。




このあとすぐに壮太さんもフィニッシュ。
やはり最後まで気が抜けなかった。




終わったら左目の腫れが少し引いていた。
これもトレイルランニングマジックである。



今回は久々強いメンバーと一緒に最後まで熱いレースが出来た。もちろん大瀬さんと壮太さんはビッグレースの後でコンディションは良くない。特に大瀬さんとはかなりの時間を一緒に走って、自分はただ手のひらの上で転がされていただけというか、タイム差以上の「力の差」を感じた。
それでも「挑戦する」という気持ちで純粋に楽しめた最高の時間だったことに間違いはない。セルフコントロールもしっかり出来た。



今シーズン、お二人は海外のビッグレースに標準を合わせている。自分はまだその域ではないが、今年は国内でしっかり走り成長した後に、また海外レースに挑戦したいと思っている。



最後になってしまったが、暴風雨の中でも日本一熱い応援は健在だった。スタッフはもちろん、小さい子どもからお年寄りまでコースに出て応援してくれた。中学生のスタッフも多く、この天候の中で最後まで自分の背中を押してくれたのは、間違いなく沢山の応援のおかげ。感謝感謝である。


コースもバリエーションに富んでいて、まさに「旅するトレイルランニング」というコンセプト通り。最後の最後まで「次はどこを走るのだろう」と楽しませてもらった。



松永さん始めスタッフの皆さん、地域の皆さんの熱い想いが詰まった大会は、まさに「日本一地域との一体感のある大会」だったように思う。



松永さん、スタッフの皆さま、本当にありがとうございました!一緒に行った仙台の皆さん、道中楽しかったです!また来年!!



【結果】
2nd 4:42:36

【オフィシャルサイト】

【オフィシャルムービー】
速報編
トップ3編
総集編
【感想他】


編集の早さに脱帽!
松永さん曰く「鮮度が大事!」
あと来年は前夜祭から出られたらいいな!