~砕かれる気持ち
廊下の角を曲がった途端に誰かとぶつかってしまい女の子は壁に縋るような形で倒れ込んだ
相手は急いでいたらしくぶつかった拍子に手に持っていた紙がハラリと落ちた
女の子がぶつかってしまった相手は『あの』暴言男であり、ぶつかったのが女の子だと解ると盛大に騒ぎ立てた
あまりの煩さに一言のみ謝罪の言葉を述べその場を去ろうとしたのだが、何故か力任せに肩を捕まれ逃げられないようにされてしまった
誰も助けてなどくれはしないのは充分過ぎる程に理解をしている女の子はただひたすら嵐が過ぎるのを待っていた
~幸せの中の受難
相変わらず女の子を自分のモノだと勘違いしている暴言男に関わらざるべく、移動の度に出くわさないように気を遣う
女の子に全く非は無いというのに、【口を聞いてもらっている・気にかけてもらっている】等と何とも迷惑極まり無い認識をしている不特定多数の女生徒達には何を言ってもムダにしかならない
今日も細心の注意を払っていたつもりだったが、僅かな油断で…ばったり鉢合わせをしてしまった
今日は課外クラブの日
『今日の出来映えは今までの中で最高かも?』そんな事を思って手の中のモノを見つめる
その手の中には手作りのアクセサリーがあった
先生は何処から手配をしたのか、キラキラと光るソレらを組み合わせて好きに作れと言った
満足のいく仕上がりに浮かれ、注意力が欠けたまま廊下を歩いたのが災いした…
~秘密の部屋
迷惑極まりない悪循環な毎日に嫌気がさそうとも理由も無く休む事適わずただ毎日を無為に過ごさねばならない
唯一、何があっても休みたくはない週に一度の課外クラブ
美術や工芸、その他にも色々と勉強外の事をさせてくれるちょっと変わった先生
物理準備室
【別名・腐海】
その部屋は膨大な資料に埋め尽くされ全く片付けもされず何年もそのままである
しかし、資料に埋め尽くされているハズの僅かなスペースにドアが在り、その奥は素晴らしく快適な部屋が存在している事を知っているのは僅か数名のみ
生徒であってもその部屋の存在を知っているのは歴代の生徒会役員、そして女の子のみだった