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** TEA・TIME **

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~初めての


女の子がその男にあらゆる暴言を吐かれている事は知っていた
知っていたけれど見て見ぬふりをしていた

関わりたくなどなかった

だけど、女の子の手から生み出されるソレらはあまりにも素晴らしく羨ましくも思っていた

少しずつ言葉を交わし、変わらぬ表情の中のほんの僅かな違いが解るようになり、初めて課外クラブ以外の場所で声をかけたのだったが…

もっと早くに見つけ出せていれば…と後悔をした

『お世話になっている叔母さんへのプレゼントが台なし』

怒りに任せて叫んだ







~誰のために


廊下に散らばる光りのカケラ達を一つずつ丁寧に拾っているとしゃがみ込んでいる背中側から女の子を呼ぶ声がした

振り向くと呼んでいたのは文化部の委員長であり、先程の課外クラブで一緒であったその人だった

女の子のあまりの器用さに惚れこみ自分にも一つお願い出来ないかと捜していたのだった

しゃがみ込んでいる女の子を不信に思い近づくと散らばる光りのカケラが目に入った
そして未だにしたり顔で傍に立っている男に…何があったのか検討がつき怒りが芽生えた瞬間であった





            ~気持ちの行方


思う存分騒ぎ立てた男は女の子が手にしているアクセサリーに気がつくと素早く取り上げた
何を言っても変わらなかった女の子の表情が変わった事に気を良くした男は…

ソレを引きちぎった…

光りのカケラ達が廊下に散らばってゆく
ソレらを悲しみに歪ませた表情で見つめる女の子 
無表情を歪ませた事に満足そうに見遣る男
そして、その暴挙を諌める事をせずただ見ているだけ、いや見ないふりを決め込む周囲

光りのカケラ達が散らばってゆく様に女の子の心も砕かれ散らばってゆく事に誰も気付かなかった…