** TEA・TIME ** -32ページ目

** TEA・TIME **

ブログの説明を入力します。



~いつの間にか


拾い集めたカケラ達の中には蒼い色が一つ足りなかった

蒼い基調の物は自分用にと思っていただけに悲しかった

目の前に居る彼女は蒼い基調のソレがプレゼント用だと思っていたらしく『せっかく喜んでくれると思ったのに残念ね』と慰めてくれた

けれど、自分用である事を伝えると、ますます悔やんでくれ尚且つ『あのバカ男のせいで』と怒りを再発させ宥めるのに苦労したのは内緒だった

女の子にとって自分の事の様に怒りを見せる彼女の気持ちがくすぐったかったから…

だからかもしれない
初めて笑顔をみせたのは





           ~偶然?必然?


押し付けられた作業を終わらせ休憩をしようと物理準備室までの廊下を歩いていた生徒会長だったが、ふと光る何かが視界を掠めた

いつもなら気にも留めないのに、この時ばかりは何故か気になり拾い上げた

蒼く光るカケラ

そういえば風変わりな教師が何やら手配していたような…?記憶の片隅から思い出し、休憩ついでに置いておけば良いかと蒼いカケラを握りしめ、ムダな雑用を押し付けられないように足早に物理準備室までの廊下を急いだ

生徒会役員と特定の生徒しか知らない特別な部屋

そこにいる間だけは煩わしさから解放された





           ~仕上がりは上々?


作り方を教わっているはずの文化部委員長は女の子の手から生み出されていく作品を見つめているばかりでちっとも手が動いていなかった

最初は声をかけていた女の子だったが…諦めた

教わる気が無いのか?チラリとそんな考えが頭を過ぎったが、キラキラとした目で見つめられてしまえば…まぁいいか、そんな気になってしまう

瞬く間に仕上がったソレらをテーブルに並べていく

紅を基調とした物、ピンクを基調とした物、緑を基調とした物の3点がそこにはあった

けれど、蒼を基調とした物だけは未完成だった

蒼のカケラの一つがどうしても見当たらなかった…