** TEA・TIME ** -25ページ目

** TEA・TIME **

ブログの説明を入力します。



~知らない


気がつけば涙が流れた

何故、涙が流れたのか女の子には解らなかった

荒みきった心に追い撃ちをかけられるように責められたからなのか…

それとも、ようやく解放されたはずなのに…自分の事など知らないクセに偉そうに言葉を連ねる会長に憤りを感じたが故なのか…解らなかった

急に涙を流しだした女の子に『冷酷紳士』は慌てだす

今まで、どれだけの人間を悔しさと諦めと絶望とで涙させたか解らない

けれど、女の子が涙する姿は見たくなかった

女の子はその場に居たくないとばかりに直ぐさま部屋を出ていった

残された会長に罪悪感があったかどうかは…不明








~距離の取り方


少しの肌寒さで目を覚ました女の子の目の前に誰かが座っていた

焦点の合わない目を擦りながらその誰かをよく見ようとした

だんだんとはっきりしていく意識の中で『どうしてこの人が…』と考えてしまったのは正常に意識が働いていなかったからだろうか

ようやく意識を取り戻した女の子を待ち構えていたのは…お説教でした

奥部屋の事を知っているのは僅かな人数のみで、逆を言えばこの部屋を知らなければ何かあっても気づかれない

鍵も掛けずに眠り込んで万が一にもアイツに見つかったら何をされるか解らないだろう!

眠り込んでいる女の子を自分が襲わないとも限らないだろう?等など

恐怖の対象でしかない男(会長)からのお説教

一日中、勘違い男やその取り巻き達に責め立てられ心が荒んだ女の子には更なる責め苦にしかならず、気がつけば涙が流れていた







~心の安寧


放課後、女の子は物理準備室の奥部屋にいた

本来、週に一度しか立ち入らないその場所だが、男の、そして取り巻き達のしつこさにうんざりした為に逃げ込んだ

靴も持ち込んでしまえば校内には居ないと思うだろう

ほとぼりが冷めるまで女の子は隠れる事にした

以前、あまりにもしつこかったから隙を突いて逃げるように帰ったが…後日、下校中も付き纏われ危うくマンションがバレそうになったから…

天窓から差し込む夕陽の暖かさにいつしかうつらうつらとなり…ほんの少しだけ…と自分に言い訳をして、目を閉じた