2023年6月21日(水)~26日(月)

前回の続きです。

女子医の脳神経外来を終えた足で、僕は19歳の長男と2人で旅に出ました。
行先は奄美大島です。
この旅行を言い出したのは実は長男のほうで、
2か月ほど前に「エアーチケットの安売りがあるから行こうよ」と誘われたのです。

そのとき酔っぱらって帰宅した僕は、気が大きくなって、
「仕事なんてどうにかなる」と啖呵を切って、5泊6日の旅行計画を立て、
チケット、宿、レンタカーなど、すべての手配を済ませました。
もちろん、息子との2人旅なんて初体験です。

しかしながら、その後、長男と僕たち親との間でちょっとしたいさかいがあり、
長男は1か月も家族と口をきかなくなり、
そのまま旅立ちにいたる・・・という状況で、
僕としては旅のワクワクよりも、不安でいっぱいの気分なのでした。
待ち合わせの新宿駅に長男が姿を現すまで、果たして旅が実現するのかどうかも半信半疑だったのです。

といった波乱に満ちた旅立ちでしたが、旅の力は想像以上に大きかったです。
長男はあっという間にいつものほがらかな男子に戻って、南国の地を2人で満喫できました。

上陸と同時に梅雨明けしたかのような気候になった加計呂麻島は、海も夜空も最高でした。

旅を終えた翌日の6月27日には今度は女子医の眼科外来でした。
数字は聞き逃しましたが、ステロイドの副作用で高かった眼圧が結構下がって来たらしく、ひと安心です。

人生いろいろありますねえ。



※重症筋無力症を発症してから車イス生活になるまで。回復、2年後の再発・・・。診療、薬のことから、医療費、息子の不登校まで、2年あまりの闘病生活をつづった電子書籍を配信しております。