2019年3月10日 日曜日

友人と山梨県大月市にある岩殿山へ。
標高634メートルの低山だが、150メートルの落差がある断崖絶壁、通称「稚児落とし」が有名だ。
この山はかつて岩殿城という山城が築かれていた。
稚児落としという名は、敵から逃れて身を潜めていたときに、泣き出した赤ちゃんを投げ落としたという伝説から来ている。

登り始めは晴天だったけれど、頂上に着く前に日が陰って来た。
薄曇りの空に溶け込むような富士山が見える。
頂上から下って稚児落としへ向かう。
今日はクルマではなく電車で来た。
大月駅から歩いてぐるっと周回して4時間半ほどのコース。
そこそこ疲れたところで稚児落としに到着。
目まいがしそうな標高差だ。
しかも柵もなにもないから怖い。
断崖絶壁の上に小さく人が見える。
稚児落としの頂上で休憩。
目をつぶってこのまま三歩前に歩いたら、一瞬ですべてが終わるんだな、なんてことをふと考える。
実は最近心が折れることがあり、ここ数日気分が塞いでいる。
もちろん三歩どころか一歩も前に出るつもりはないけれど、
そんなことをつい考えてしまう自分が悲しい。

何歳になっても気持ちが楽になることはないですね。
山を降りたら今度こそ気分を切り替えよう❗️

※重症筋無力症を発症してから車イス生活になるまで。そして回復、2年後の再発・・・。診療、薬のことから、医療費、息子の不登校まで、2年あまりの闘病をつづった電子書籍を配信しております。