春の昇給



本業は
ぬるりと20円アップしていた





余談だが
毎回のように
係長との(半期毎の)面談を
同僚に覗かれている気がする……


今回も例に漏れず

彼女の終業時刻に

様子を見に来ていた

毎度の事だが

大したことは話していない











真顔








しかし一方で、お世話になっているタイミー副業は
交通費もつかず
(国内Cランク)県の最低賃金よりたった2円高いだけ




普通に考えて
最低賃金には最低な人材が応募して来る筈だ
雇用側は最低の人材だと困るから
僅か2円分だけだが色をつけている



というポーズだけは、
雇用側としても取らねばならない
企業の良心とも言える金額が
2円部分に相当する



かくいう私も
最低プラス2円程度の人材として
みなされている訳だ




このような場合
ボーダーラインより2円分だけ上乗せして働けばいいところを
本業よろしく
最低賃金プラス百円程度の働きをしてしまったため
重宝がられてしまう


今は解雇するのも大変な時代だ
余程の事が無ければクビにならないと
みんな承知している



最低賃金程度の心づもりで来ている人は
いらっしゃいませも言わない
自分から仕事を探さない
品出しと片付けを並行しない
ノー笑顔ノー挨拶




ただし、
シルバー人材雇用よりも高額だからという理由で
最低賃金を選ぶ方はこの限りでは無い






真顔





一方、本業では
使えそうで長時間働けそうな女性社員は
利益を出せる営業に引っこ抜かれる
(加給有)



直接の利益を産まぬ
後方支援の内勤は
管理職を除き半端者のみ

育児
介護
傷病者
障害者雇用
定年後再雇用
時短社員
人件費の低いパート
学生

むしろ割り切った潔い配置と言えよう

営業が利益を出してくれているからこそ
内勤の時給も上げて貰えるというものである





本業では頼りにされていなくて
ある意味良かった
これ以上使われたら家庭が滅茶苦茶だ


今年秋の査定では
昇給が見込めるかどうか怪しい
親の葬式で穴を空けてしまったし
速度超過も評価を下げると説明された


責任は要らない
給与さえ上がってくれればいい
賞与が少ないなら
その分残業するまで