同僚の死 | Tak Tateishiのブログ

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2023年を終えたTaq




実は、


12/4に、同じチームの同僚が亡くなった。


享年55歳。


悲しみが、時折顔を見せる。




転職して知識のない私に対して、

2022年は基本的に行動を共にし、

メンター的に色々と教えてくれた方。


仕事のことに始まり、お客さんとの関係性の作り方、社内の人間関係等も含めて、教わったことは多岐にわたる。



60歳の定年に向けて、あと5年とりあえずこういう方向でやろうかという話をしていた最中で、


突然の死。


過去に動脈解離で一命をとりとめて、ということが、複数回重なったりはしていたから、

そういった症状の延長で引き起こされたのではという予想だけど、

前々日まで元気な姿を見ていたので、

チームとしてもショックが大きい。


知識も本当に豊富で、みんな分からないことがあると、相談の拠り所だっただけでなく、

なんともこう、バランス感覚の高い人で、

チームの人間関係の中でも絶妙な位置に立ってコミュニケーションを取っていた人だから、

一朝一夕ではなかなか彼の役割は務まらない。

もちろんお客さんからの信頼も厚く、

それをカバーするのは並大抵のことではない。



諸行無常とはここでも常々言ってるけれども、

それにしてもショックだ。


親しみを込めて、時には「お父さん」とも呼ばれてた人で、

安心感、圧倒的包容力を備えていて、

女性メンバーの多いチームへと、頻繁に差し入れを買ってきたりと、気前のいいおじさんだった。



干支二周り近くも離れた私に対しても、

仕事中は基本的に敬語で接してくれるなど、

リスペクトを重んじてくれていて、

本当に、理想の先輩というか、同僚というか、メンターだった。




メンターって、ああいう人のことをいうのだなと、今更になって思う。


良いことがあると一緒になって喜んでくれて、

反省点があるときは、どういう部分が悪かったのか、冷静に指摘をしてくれる。

そろそろあそこ行かないとな、とかって、

訪問出来てない顧客があれば言ってくれたりと、私を営業マンとして1人前にするために、

本当に様々な助言をしてくれた。



社内の人を巻き込んで、飲み会を設定したり、

取引先の企業や、大学の先生達とも関係性を構築していたりと、

本当に幅広い交流をされていたんだな。




9人のチームだったけど、

1人減って、8人に。



みんなでご遺体にも会いに行くことができて、

最後のお別れは出来たけれども、

それでもふと訪れる、悲しい想い。





彼と一緒に仕事をしていた中で、


印象に残っているシーンがある。



何気ない日常、ある日の客先からの帰り道で、

もう間もなく事務所に戻るというところで彼の携帯が鳴り、少し話した後、電話を切った。



「いや~、この仕事は飽きないねぇ〜。」



どうしたんですか?

と聞くと、嬉しそうに、


ややこしいんだけど、頼られる存在である今の仕事は、やりがいがある、みたいな内容の話をするのよね。

12年目くらいだったのかな、今の仕事は。



なんか、


そういうのを見て、

あぁ、この人、本当に楽しそうに仕事するなぁと思ったし、

そういう風に生き生きと仕事してるってステキだなと思ったよね。

そしてまた、そういう職種につけてる私も、

改めてその尊さを感じたよね。



国内出張はもちろん、インドネシア出張や、

フランス・イギリス出張もご一緒したのだけれども、


英語が分からないながらも、持ち前の度胸と、コミュニケーション能力で、家族へのお土産の買い物を1人でしたりしていて、

なんとも、酸いも甘いも経験して、本当に肝の座った方だなと思ったよね。


お孫さんもいたりとかして、

週明けに会うと決まって、

「いや〜、昨日は、孫の面倒見させられたよ」

と、まんざらでもなさそうに言っていたのよねニコニコ




また、

心優しい方だったので、

駅で困ってる外国人がいるのを見つけたら、

話しかけてあげて、どこいくの?と聞いてあげてたりとかもしたね。





ビリー・ジョエルの歌に、


"Only the good die young"


という曲がある。


the + 形容詞で、形容詞の集団なので、

the  good は善人の集団の意味で、


「若くして死ぬのは善人達だけ」


という意味になる訳だけど、






本当に、惜しい人を亡くした。





彼の死の前後で、


「鏡の法則」という本を読み直した。



世の中で起きることって、

自分が世の中に対して起こしたアクションが、鏡のようにはね返ってきたものであるという。




ここでいう「世の中」ってのは、


自分を取り巻く周りの人のことだ。



周りの人に優しくしたら、

別の他人は、あなたに優しくする。


他者を傷付ける行動を取っていたら、

巡り巡って別の他者から傷付けられる。




彼は、


周りの人に話しかけるし、巻き込むし、

冗談で笑わせたりするし、優しくしていた。



だからこそ、


周りから話しかけられるし、巻き込んでもらえるし、冗談を言い合ったり、優しくされたりしていたのだろう。



彼の代わりになることはできないけれども、


彼の生き様を参考にして、

そういう人になれたらと思う。




人生の意味の一つは、


「どれだけ他者に影響を与えられたか」


とよく言うけれども、


その言葉の意味が、


ここに来て、腑に落ちる。






他者に影響を与えよ。


そうしたら、


あなたはまた別の他者から、

様々な影響を与えてもらえるだろう。




生きた証を確かに残した彼に、敬意を表して。





Rest in peace sir.


We appreciate all your effort, kindness, and love you've given to us.


We will sure to pass on the legacy you've left with us and try to develope on the foundation you've created.


I will try my best to practice how you have been associating with others; chat, have fun, drink together, make jokes and be kind.




追悼の意を、ここに示す。





RIP


Taq