ハウスメーカーの5月度の受注が発表されていました。
軒並みの受注減と状況ですね、対前年同月比2ケタ減という会社が多く見られます。
暗いニュースという見方ではなく、その理由を現場感でも書いてみます。
①人口減。
これは以前からも分かっている事。建てる人も減っているし、人口ボリュームゾーンの団塊の世代がもう80才を超え、団塊ジュニア世代ももう50才前後で、建て替えをこれから考える時期は過ぎてきています。
②ここ数年(コロナ禍以後は特に)の建築費上昇によるコスト高。
今までもハウスメーカーは高いと言われていましたがさらに価格が上がって、「●●●で建てた」というブランド力と資金計画のバランスが取れなくなってきた気がします。
「ちょっと頑張ったら買える」という枠すら超えてくるみたいな感覚で、以前は買えていた層が買わなくなってきたんじゃないかな。
③地域の建築会社も、建物性能やデザインへのこだわりを発信している。
これも結構ハウスメーカーの受注減少に影響大ですね。
ネットで比較的簡単に自分に合った建築会社を見つける事が出来るし、ハウスメーカーより安めの価格設定。そりゃ選択肢に入ってきます。
特に建物にこだわりをお持ちの方は、逆にハウスメーカーじゃなく、こっち方面の選択肢になるでしょう。
他にも色々あると思いますが、現場にいてると【人口減・建築費上昇・選択肢の増加】がジリジリと影響してきていると感じます。
私がまだハウスメーカーの社員だったらどうしていくだろうなぁって、たまに考えます。
これから受注棟数が減っていくなら、各メーカー利益率を上げるしかないので、益々価格は上がっていく事が予想されます。
そこにハウスメーカー独自の工法やデザインなどのオリジナリティがあればいいのですが、差別化がしにくいなら難しいだろうなぁ…。
これは不動産業界にも当てはまる事。選ばれる会社(人)を目指して頑張ります!
〈茨木市の不動産の事はアイ・ウィズ不動産〉