もう25年も前

家を買ってリフォームした時に

壁は全部珪藻土にした。

 

若い時は、思い切ってやりたいことができたものだ。

 

結果、すごくよかった。

部屋の壁はほとんど汚れず、きれいなままだ。

スイッチのある周辺が少し汚れている程度。

 

ただ、トイレも全面珪藻土にしたところ

タンクの裏側と便器後ろの両サイドに

シミのようなものがあらわれてきた。

 

珪藻土は、汚れているところは、

消しゴムなどで削ると綺麗になるのだが

トイレの場合は、広範囲すぎるし、しみが多すぎた。

 

そこで何年か前に、

リフォーム時に余った珪藻土をもらって保管しておいたのを取り出し、

塗ってみた。

 

結果、塗った珪藻土の色が白すぎて

へんてこりんになったが、まあいいかと放っておいた。

 

最近同じところのしみが、

目立つようになったので

再チャレンジしてみた。

 

数年前といえども、今度は2度目なので

考えながらやってみた。

(1回目は、思い通りにならなくて慌てふためきながらやった。)

 

床に養生のナイロンを敷き

珪藻土に水を入れて、マヨネーズくらいにとろとろにし、

台所の引き出しから、はけを持ち出して

最初、そのはけで塗っていた。

 

ところが、トイレの中は狭い。

はけが自由に動かせない。

そして、なんだかボッタリと厚く塗ってしまう。

 

ええい、とばかり

ビニール手袋の手を珪藻土に突っ込んで

壁を撫でるように縫ってみた。

 

そうしたら、薄く均一に塗れていい感じになってきた。

要するにシミを隠したいから、薄くでいいのだ。

 

こうして手のひらで、撫でるように塗っていくと

下に垂れることもないので、養生もほとんどいらないくらい。

 

仕上がりというと

新しく塗ったところは、白っぽくて浮き上がるが

シミはほとんど目立たなくなった。

 

ああ、勇気を出してチャレンジして良かった。

 

また1年後くらいにシミが気になってきたら

手塗りで珪藻土を塗ろう。

 

次回は、塗る前に、

今回、はけで塗ってしまって、ぼったりしたところを

フォークでザザッと削ってから塗ってみよう。

 

やる前に、よく見てイメージすると

うまくことが運ぶ。