久しぶりの音楽鑑賞。
『ネマニャ・ラドゥロヴィチ presents ドゥーブル・サンス』を聴きに行ってきました
4ヶ月も前からチケットを取って、めちゃくちゃ楽しみにしていました
(なのに・・・実は早めに取りすぎて、前日まで忘れていたのだけど・・・笑)
ネマニャ・ラドゥロヴィチさんは、セルビアのヴァイオリニストです。
私がこの方を認識したのは随分前(おそらく10年くらい前)で、母に「ラジオですごいヴァイオリニストを聴いたよ~」と教えてもらったのがきっかけです。
ポスターの見た目では、結構チャラそうに見えるかもしれませんが、超絶技巧を駆使する鬼才ですあと、めっちゃ礼儀正しいです
言葉で説明できないので、ご本人のYouTubeで鬼才ぶりを。
Nemanja Radulovic & Les Trilles Du Diable – Bach: Toccata & Fugue In D Minor (Excerpt)
超絶技巧!!!
なのに、音がとっても柔らかくて、ピアニッシモの表現力が、繊細
今回のプログラム。
大変ですっっ
Bachですっ
Bachっっ
もうわくわくが止まりませんね
では、ここからレポート書いていきますよっ(いつも通り、長いです。)
会場は兵庫県立芸術文化センターの大ホール(収容人数約2000人)
ほぼ満席でした
ワタクシ、結構良席が取れましたので、真上から舞台全体が見渡せる、2階席
全部見えちゃうよっっ
最初にドゥーブル・サンス(バックの弦楽奏者)の皆様が、舞台で音合わせをします。
皆さんそれぞれ形は違うけれど、黒い衣装でした。
そして、いよいよネマニャさんご登場です。
白いジャケットに黒いパンツで現れたネマニャさん。
驚きました
まず、予想より、背がめっちゃ高いっ。
185㎝はありそう
なのに、ギャルですかな厚底ブーツで登場して、長身すぎて、すごい存在感
そして、思いもよらぬサラサラヘアで、更にびっくりでした笑
ポスターとはまるで違っていて、見た目から驚きでした。
シャンプーのCMみたいな、サラサラロングヘアだったよ
あれ、髪の毛が楽器にからまったりしないのかしら?と始終、余計なお世話な心配をしていたワタクシです。
前髪が邪魔なのか、小さなお団子ヘアを作っていらっしゃいました。
これ、外国の方だから、似合うんだよね・・・。
日本人だと、侍だよ
1曲目は、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ。ネマニャさんが編曲されているご様子。
いきなりスタートするかとおもいきや、割と慎重に1音目を出されていたので、ひとつひとつの音を大切にされているんだな、と確信。
この曲、初めて聴いた(かもしれない)のですが、軽やかで楽しい曲でした
編成は違うけれど、この曲です
なんか、ベートーヴェンぽくないな・・・と思っていたのだけど、この方に編曲されているなら、こうなるのかもな~と
とにかく驚いたのは、コントラバスの響き。
席の関係で最初は音がデッド(響かない)のかな?と思っていましたら、徐々にお腹に響くような届き方をするの。
なんて素敵な音〜〜ウットリ
コントラバスってこんなに深い音がするのね〜
曲自体も、全員で奏でているのに限りなくピアニッシモな部分があり、春を彷彿とさせる、やわらかさ
この人数(15人くらい)で弾いて、その音の小ささが表現できるのですかっ!?
そよそよ小川の流れのような、弦楽器同士の掛け合い。
楽器から楽器への移り変わりがさりげなくて、流れるようでした。
言葉で表現するの、ムズカシイ
余談ですが、この楽団さんの譜面台には、紙の楽譜の方と、タブレットの楽譜の方が。
紙はわかるけど、タブレットってどうやって譜めくりするんだろう?と思っていたら、なんと、足で足元のペダルのようなものを踏んでページを繰っていました
ハイテクが進んでいる〜〜
Bluetoothで飛ばして連動させているんだねっっすごいわぁ。
上から全体を俯瞰で見ているから、わかったことでした
さぁ、休憩をはさんで。
J.S.Bach「シャコンヌ」
もちろん、好きな曲ですっっ
楽しみすぎるっっ
広い舞台に、ひとりネマニャさんだけが佇み、スッポトライトを浴びて、ソロのはじまり。
とっっっても繊細な音。
生で聴くからこその臨場感がありました。
もうね~~、この曲好きすぎる上に、生で聴けると思っていなかったので、卒倒しそうでした
(でもするわけにはいかないから、めちゃくちゃ凝視して、聞き逃すまいとしていましたっっアヤシイヒト)
ま、往々にして、こういう繊細な音楽の時に限って、めっちゃ咳するオッサンがいるんだよね・・・・
こんな感じっ
続いても J.S.Bach。
「ヴァイオリン協奏曲」?
知らないな・・・・・?
と思って、1小節目を聴いた瞬間「うそでしょ?」となりました。
「これ、あれやん!!チェンバロ協奏曲やんっ!!」
ワタクシ、これまた大好きなカナダのピアニスト グレン・グールドのピアノバージョンしか聴いたことがないのですが、Bachの中でもめちゃくちゃ好きなコンチェルト!!
こんなの生演奏してくれるの
もう、ほんとうによく気を失わなかったな、わたしっ
こちら、チェンバロ協奏曲をネマニャさんがヴァイオリンに編曲しているそうで・・・プログラムをよく読めば、書いてあった(苦笑)
これです。
↓
ネマニャ・ラドゥロヴィチ - バッハ:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 BWV 1025R 第1楽章 アレグロ
これをヴァイオリンで聴けるとは!
テンポが速すぎて、これ、大丈夫?破綻しない?とまた余計なお世話。
(勝手に)ハラハラしたけど、もちろん大丈夫だった
全然バロック感のない、ノリノリBachだったけど、私はこういうのも好きだから問題なしっ。
むしろこんなの生で聴いていいのか
ちなみにこの曲は、弦楽器のほか、チェンバロもあって、去年聴きに行った「ブランデンブルク協奏曲」で曽根麻矢子さんが弾いていたものと同じであろう、赤いチェンバロでした
感想、まだたくさんあるけど、あんまり書いてもかなり独りよがりになるので、この辺で(でもこれでも大概長文だねっ)
ちなみにアンコールはこれ3曲もご披露いただきましたっ!豪華っ!!
↓














