今日は、音楽の話
3年経っても、まだ完結していない、この曲
しばらく弾くのをやめていましたが、やっぱり弾きたいので、また今月から、地道に練習中
そろそろ大まかに弾けそうな予感(めっちゃゆっくりなら、最後まで弾ける)
趣味だから、これくらいのペースで良いのです
私は、曲の構成を1回全部洗い出して、どういう風になっているかを知りたい派
とにかくバッハはメロディが入り組んでいるから・・・これをやって理解しないと弾けない・・・
まぁでも、ショパンやドビュッシーのような感覚的な(感情表現が豊かな)ものは苦手ですが、理屈っぽい私には、この、バッハのパートわけをする作業は、かなり向いている
新たな気づきもあるし
なにか他にヒントになることはないかな??と、調べていたら、バッハの違う曲に出会ってしまった
『蟹のカノン(Crab Canon)』
なに、その題名
めちゃくちゃ気になるっ
蟹のカノンはこんなのです。
一見、めっちゃ簡単っ。
⇩⇩⇩
これ、ピンクの矢印から読んでも、緑の矢印から読んでも、同じメロディが使われているの。
【ド ミ♭ ソ ラ シ ソ ファ♯ ファ ミ ミ♭・・・・・】
【ド ミ♭ ソ ド シドレミ♭ ファミ♭レド レソレファ ミ♭レドシ・・・・・】
それが合わさっているだけなのに、曲になっている。
初見で、打ち震えた・・・音符の回文じゃんっ
バッハ、すごすぎない??
こんな事が可能なの??
バッハ好きなのに、今まで知らなかったの、やはり独学の限界だなと思う・・・。
今更だけど、知れて良かった
インターネット、サイコー
この『蟹のカノン』は、バッハの『音楽の捧げもの』に入っています。
そういえばちゃんと聴いたことないや、『音楽の捧げもの』。
詳しくはこちら⇩
カノンとは、
ある声部の旋律を、他の音部がそのまま忠実に模倣しながら追いかけていく、対位法的な楽曲形式、または楽曲。
カノンにはいくつか種類があります。
※それについては、この記事の1番下に記載しておきます、長いので。
カノンで代表的なのは『かえるのうた』ですねこれは、平行カノン。
このバッハの『蟹のカノン』は、後述の ③逆行カノンです。
前からも後ろからも成り立つし、クルクル永遠に回っている感じが、メビウスの輪のようにもなっているのです
とても不思議な曲。
Wikipediaの「蟹」の項に、
カニと言えば横歩きが有名なので、横に進むものに「カニ」の名が付けられる場合がある。
J.S.バッハが作曲した「音楽の捧げもの」に含まれる「逆行カノン」は、各旋律が左右を行き違う様から「蟹行カノン(または「蟹のカノン」)」とも呼ばれている。
⇩
『フーガ ト短調』に比べたら、弾くのは簡単なので、曲としてはあまり好みではないですが、練習曲のひとつとして、覚えておこうと思います
とりあえず、バッハ好きの蟹座の私としては、これは弾けるようになっておきたい
バッハ大先生のマスターすべき1曲です
フーガもがんばるょ
【カノンについて】
① 平行カノン
後続声部が、先行声部の旋律を種々の音程間隔で模倣する。
② 反行カノン
転回カノンともいい、先行声部の上行は後続声部では下行し、またその逆の形で模倣する。
③ 逆行カノン
主声部を後ろから逆に読んだものを他声部で同時に提示する。蟹のカノンともいう。
②と③は鏡像カノンとも呼ばれる。②と③の混合型もある。
④ 拡大カノン・縮小カノン
先行声部の音価を一定の比率で拡大ないし縮小して模倣する。
⑤ 無限カノン・有限カノン
輪唱のように際限なく繰り返すことのできるものと、終止部のあるもの。
⑥ 螺旋カノン
繰返しごとに、転調してゆくもの。
⑦ 謎のカノン
記譜された1声部から複数の声部が導き出されるもの。
指示句(カノン)や複数の音部記号で暗示される場合が多く、判じ物的な性格が強い。
その他、先行・後続各声部がそれぞれ2声以上から成るもの(各2声の場合、二重カノン)、声部群単位で模倣されるもの(群カノン)、模倣を行わない声部を含むもの(混合カノン)、音程でなくリズム型が模倣されるもの(リズム・カノン)などがある。