近頃、自分の書く文章が長い。推敲してるのにな・・・。簡潔にまとめる能力が低い・・・。
今回も、長くなります
美術館での感想を自分の記憶用に書くだけなのになっ。
スルーしてもらって、良いですょ
ちなみに、普段、鳥が嫌いとか、宮崎駿監督 最新作が、鳥が出て来すぎて無理だった、とか言っていますが。
私は若冲の絵だけは、凝視できます
この後に少し出てくるので、鳥が苦手な人も、見ないでっっ
(鳥嫌いの気持ちがわかるから、先に言っておきますっ)
『若冲と応挙』2期
1月28日まで開催ですっ
伊藤若冲 「動植綵絵」30幅「釈迦三尊像」は、通期展示なので、1期と同じものが見られます。
なので、後回しに。
先に、第2展示室へ向かいます
こちらは、前回のおどろおどろしい円山応挙の『七福七難絵巻』から、伊藤若冲の『鹿苑寺大書院障壁画五十面』一挙公開に変わっていました
本当に怖かったんだ、応挙の七難・・・
今回の若冲の【障壁画五十面 一挙公開】を拝見するのは、人生2度目
お久しぶりなのでたっぷり堪能してきました〜
襖絵・壁画は墨絵です。
並びはこの様な形。
鹿苑寺=金閣寺 です。
なるべく順番通りに並べてありますが、何せ美術館なので書院とは作りが違い、部屋と部屋を区切る形ではないので、頭でこの図と照らし合わせながら、補完しつつ拝見します。
ここからは、想像しながら〜〜
※展示品撮影禁止。ここに挙げているのは手元にある資料と美術館HP引用です。
まず最初に。
そよそよと、葉の音が聞こえてきそうな『竹図』が、静かにお出迎え。
この時点では、情報はこれだけしかありません。
季節も時間もわからない。
この襖を開くと【四の間】
正面に、素晴らしい菊の花と、ちょっとお茶目な鶏の絵が迎えてくれます。
(こんなふざけた感じの鶏で、大丈夫なの?と思う。)
この絵ではないのですが、だいぶこの鶏に近い
可愛すぎるでしょ
この右手に、もっとちゃんとした(?)雄鶏・雌鶏が描かれていて、この対比がすごい。
そして、『秋海棠図』が『竹図』の裏面に書かれています。
秋海棠はベゴニアの様なもので秋の季語にも使われ、菊の絵もある【四の間】には、この段階で秋の雰囲気が漂うのです
真面目な鶏や、ファニーな鶏がいる、不思議な部屋。
鶏の襖をパァッと開くと【三の間】
右手に、月に照らされた芭蕉。
墨で、満月が本当にうーーーっすらと描かれ、芭蕉が勢いよく描かれていて、幻想的。
まさかの、夜なのです
当時の日本にこんな芭蕉があったのかしら??
※承天閣美術館さんのHPより。こちらは常設展示です。
大きな芭蕉っ
何度見てもびっくり〜。
この芭蕉のある【三の間】は、『芭蕉叭々鳥図』が2面あり、襖を全て閉じると芭蕉に埋め尽くされるお部屋になっています。
ちなみに、若冲の書く叭々鳥は、なんだか、まっくろくろすけ に似てるんだ。
芭蕉に囲まれた部屋から、隣の【二の間】へ移動すると、松と鶴のおめでたい絵が。
少しおめでたいお部屋だねっ
そして、その鶴の襖を開くと【一の間】
この葡萄の絵が最後にお出迎えしてくれるのです
※こちらも承天閣美術館さんHPから 常設展示です。
【一の間】の襖絵(つまり【二の間】の鶴の裏側)も、葡萄の絵なので、この部屋は葡萄に囲まれることになります。
1番格式の高いお部屋が、葡萄なんて珍しい作り。そして、襖を全部開くと、この葡萄と芭蕉が向かい合わせになるのです。
この鹿苑寺大書院障壁画について、自分でメモしていたものがありました
(おそらく5年程前に、何かで特集していた時のものかと。)
自分でメモしておいて「へぇぇーーっ。」となっている私です
満月の出ている芭蕉の絵は、東に当たります。
芭蕉と向かい合わせになる葡萄は、月の光が当たって淡い色で、反対側は夜に紛れて実の色が暗いらしいっっ
へぇぇっ
色々な仕掛けのある、すごい墨絵たちだっ!
参考図がないのですが、この葡萄のツタの描き方が、漫画家・冨樫義博さん(「幽☆遊☆白書」の原作者)の、描写がテキトーになってきた頃に似ていて、つい笑ってしまいましたっ
この方、序盤 → 最終章が、全く絵が違いすぎて、同じ話とは思えないんだけど
私は、めちゃくちゃテキトーになってきた最後の方が、力が抜けていて、好きです
若冲にも同じ匂いがするっ
今回も展示されていた、この鳳凰。
この、力が抜けてテキトーに描いていそうで、すごい技術が詰め込まれているところが、貫禄
今回もこの鳳凰の前で、まじまじ眺めてニヤニヤして帰ってきました(マスクしているのでバレない)
というわけで。
長文の感想でしたが、こんなに書いて、ほぼ鹿苑寺の話しかしていないので、なんとこの感想文、明日にも続きますっっ
長いな・・・・・。